参加ママの声
高野希さん
家族構成:1回目参加時:お子さん1人(生後9ヶ月)/2回目参加時:お子さん1人(4歳)、第2子妊娠中(産休中)
仕事内容:1回目参加時:メーカー/2回目参加時:保育系企業(2回目ママボノ)
参加年度:1回目2021年度/2回目2025年度/その他「ママボノNEXT」にも参加
「社外の視点」が自身の成長と転職への自信に。2度の育休・産休をフル活用したプロボノ体験
1人目の育休中と2人目の産休中にママボノへ参加した高野さんに、当時の葛藤や活動を通じて得た「自分を動かす力」について伺いました。
きっかけは育休コミュニティでの出会い。1回目での「手応え」が2回目への背中を押した
最初のきっかけは、産休中に参加していた育休コミュニティ「MIRAIS」での出会いでした。そこでママボノの存在を知り、1回目の活動で得られた経験値や、NPOの皆さんの熱意に触れたことが非常にポジティブな記憶として残っていました。そのため、第2子の産休に入った際も「今なら時間が取れる、もう一度挑戦したい」と迷わずエントリーを決めました。
「成果への不安」という葛藤を乗り越え、チームで挑んだ2つのプロジェクト
ママボノでは、全く異なる課題を持つ2つのプロジェクトに参加しました。
1回目は、大規模災害時の医療支援などを行う団体で、登録ボランティア同士が交流するオンライン掲示板の活性化が課題でした。リーダーとして、メンバーと共にヒアリングやアンケート調査を行い、コミュニティを平常時から活用してもらうための具体的な運用案を提案しました。
2回目は、長期入院中の子どもたちに笑顔を届ける団体です。新規事業「旅する人形プロジェクト」の拡大に向け、企業スポンサー獲得やリーダー不足という課題に対し、Instagram活用などの広報面を強化するための仕組みづくりを提案しました。出産を控えていましたが、途中まででも参画したいと思い参加を決めました。
活動期間は3ヶ月と短く、初対面のメンバーと「本当に期日に間に合うか」「期待通りの成果が出せるか」という手探りの不安や葛藤もありましたが、お互いの得意分野を活かして役割分担をしていく過程は、非常に刺激的な経験となりました。
また、2回目のママボノに参加する前に、仕事と育児を両立しながら参加する「ママボノNEXT」にも挑戦しました。そこでは、NPO団体の方へのメンタリングのメンターを担当しました。参加の決め手は、以前から自己啓発として学んでいたコーチングのスキルを、実際の支援現場で活かしたいと考えたからです。相手の話を聴き、キャリアや事業内容を整理する活動は、自身のトレーニングを試す絶好の機会となりました。復職後であっても、社外での活動を通じて「自分のスキルが誰かの役に立つ」と実感できたことは、さらなる自信に繋がっています。
「自分を動かす力」が本業のやり方やキャリア形成にも好影響
ママボノに参加して得られた最大の収穫は、営利企業にいるだけでは出会えない方々の熱い想いに触れ、知的好奇心が満たされたことです。また、社外の人たちの仕事の進め方を知ることで、自分の仕事の引き出しが増えました。実際、1回目の復職後には転職を経験しましたが、ママボノで得た「社外でも自分のスキルが通用する」という自信や、未知の課題に飛び込んで解決する経験は、現在のキャリアを形作る大きな力になっています。
これから参加を考えているママへ
「プロボノに慣れていないから」「成果が出せるか不安」と感じることもあるかもしれませんが、まずはアンテナを立てて、一歩踏み出してみることをお勧めします。同じ志を持つママたちと高い目標に向かって助け合い、絆を得られる経験は、きっと復職後の自分を支える大きな自信になるはずです。
※この記事は、2025年度に実施した東京大学社会学研究室の社会調査に関するインタビューを元に作成しました。

