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参加ママの声

参加ママの声

ママボノに参加したママたちは、ママボノでどのような経験をしたのでしょうか。すでに復職をしたママたちは、どのように復職を迎え、どのような生活を送っているのでしょうか? ママボノを経験した先輩ママたちに、参加体験談や、復職後「働く」と「子育て」をどうやりくりしママボノでの経験がそこにどう活きているのか、聞いてみました。

長瀬綾香さん

長瀬綾香さん

家族構成:お子さん3人(それぞれの育休中に参加)
仕事内容:IT系企業営業
参加年度:1回目2016年度、2回目2020年度、3回目2022年度/その他「ママボノNEXT」にも参加

「社外の視点」が未来を拓く。プロジェクト参加で見えてきた、仕事と育児を両立させる等身大の自信

3回の育休それぞれでママボノに参加し、社外の仲間との活動を通じて「働くことと子育て」の等身大なイメージを得てきた長瀬さんに、活動のやりがいや挑戦について伺いました。

「自分の生活以外のことを」―検索から始まった1人目の育休中プロジェクト

最初のきっかけは、1人目の育休中に「自分の生活以外のことを何かしたい」という思いから、「子連れボランティア」というワードで検索したことでした。
2016年度に参加した最初のプロジェクトは、八王子の町内会への支援でした。利用者が少ないという課題に対し、約1,000世帯という大規模な住民アンケートの実施・集計を行い、会館の活用方法を提案しました。この時の初対面の人と、普段の業務とは全く違うことに挑むという経験が非常に楽しく、2回目、3回目の育休でも迷わず参加を決めました。

「普通の人なんだ」と安心できた、先輩ママたちとの出会い

特に1人目の時の活動で印象的だったのは、周囲に働きながら子育てをするロールモデルがいなかった中で、2人目のお子さんを育てながら参加している先輩ママたちに出会えたことです。当時は「男性のようにバリバリ働かないと両立は無理なのではないか」「子育てがおろそかになるのでは」という漠然とした不安がありました。
しかし、一緒に活動したママたちは、忙しい中でも「自分が作りたいから」と料理を楽しんだり、お子さんと向き合う時間を大切にしたりと、ごく自然に自分たちのスタイルで生活していました。そんな「普通の人」としての等身大な姿を見られたことで、復職後の生活をポジティブにイメージできるようになりました。

プロジェクトを重ねて得た、キャリアへの自信と工夫の力

2回目(2020年)は多世代交流拠点のニーズ調査、3回目(2022年)は芸術系NPOの寄付募集リーフレット作成と、回を追うごとに異なる課題に触れました。「いつまでに何をすべきか」を日々の生活の中で管理するのは大変な面もありましたが、これらの経験は、復職後の本業においても大きな助けになっています。

また、ママボノでの経験を経て、仕事と育児を両立しながら参加する「ママボノNEXT」にも2回挑戦しました。ここではメンターとして、池袋で若者支援を行うNPO団体の女性スタッフをサポートしました。自分の専門性やこれまでの経験を活かして、団体で働く方のキャリアや悩みに寄り添う活動は、プロジェクトとはまた異なる手応えがありました。

これから参加を考えているママへ

プロボノ活動は、今の自分の生活圏内では出会えない価値観や、新しい自分に出会えるチャンスです。最初は不安もあるかもしれませんが、一歩踏み出してみれば、同じように悩みながらも前を向く「同志」が必ず見つかります。そこで得られる絆や成功体験は、きっとあなたの人生をより豊かなものにしてくれるはずです。

※この記事は、2025年度に実施した東京大学社会学研究室の社会調査に関するインタビューを元に作成しました。

高野希さん

高野希さん

家族構成:1回目参加時:お子さん1人(生後9ヶ月)/2回目参加時:お子さん1人(4歳)、第2子妊娠中(産休中)
仕事内容:1回目参加時:メーカー/2回目参加時:保育系企業(2回目ママボノ)
参加年度:1回目2021年度/2回目2025年度/その他「ママボノNEXT」にも参加

「社外の視点」が自身の成長と転職への自信に。2度の育休・産休をフル活用したプロボノ体験

1人目の育休中と2人目の産休中にママボノへ参加した高野さんに、当時の葛藤や活動を通じて得た「自分を動かす力」について伺いました。

きっかけは育休コミュニティでの出会い。1回目での「手応え」が2回目への背中を押した

最初のきっかけは、産休中に参加していた育休コミュニティ「MIRAIS」での出会いでした。そこでママボノの存在を知り、1回目の活動で得られた経験値や、NPOの皆さんの熱意に触れたことが非常にポジティブな記憶として残っていました。そのため、第2子の産休に入った際も「今なら時間が取れる、もう一度挑戦したい」と迷わずエントリーを決めました。

「成果への不安」という葛藤を乗り越え、チームで挑んだ2つのプロジェクト

ママボノでは、全く異なる課題を持つ2つのプロジェクトに参加しました。

1回目は、大規模災害時の医療支援などを行う団体で、登録ボランティア同士が交流するオンライン掲示板の活性化が課題でした。リーダーとして、メンバーと共にヒアリングやアンケート調査を行い、コミュニティを平常時から活用してもらうための具体的な運用案を提案しました。 

2回目は、長期入院中の子どもたちに笑顔を届ける団体です。新規事業「旅する人形プロジェクト」の拡大に向け、企業スポンサー獲得やリーダー不足という課題に対し、Instagram活用などの広報面を強化するための仕組みづくりを提案しました。出産を控えていましたが、途中まででも参画したいと思い参加を決めました。

活動期間は3ヶ月と短く、初対面のメンバーと「本当に期日に間に合うか」「期待通りの成果が出せるか」という手探りの不安や葛藤もありましたが、お互いの得意分野を活かして役割分担をしていく過程は、非常に刺激的な経験となりました。

また、2回目のママボノに参加する前に、仕事と育児を両立しながら参加する「ママボノNEXT」にも挑戦しました。そこでは、NPO団体の方へのメンタリングのメンターを担当しました。参加の決め手は、以前から自己啓発として学んでいたコーチングのスキルを、実際の支援現場で活かしたいと考えたからです。相手の話を聴き、キャリアや事業内容を整理する活動は、自身のトレーニングを試す絶好の機会となりました。復職後であっても、社外での活動を通じて「自分のスキルが誰かの役に立つ」と実感できたことは、さらなる自信に繋がっています。

「自分を動かす力」が本業のやり方やキャリア形成にも好影響

ママボノに参加して得られた最大の収穫は、営利企業にいるだけでは出会えない方々の熱い想いに触れ、知的好奇心が満たされたことです。また、社外の人たちの仕事の進め方を知ることで、自分の仕事の引き出しが増えました。実際、1回目の復職後には転職を経験しましたが、ママボノで得た「社外でも自分のスキルが通用する」という自信や、未知の課題に飛び込んで解決する経験は、現在のキャリアを形作る大きな力になっています。

これから参加を考えているママへ

「プロボノに慣れていないから」「成果が出せるか不安」と感じることもあるかもしれませんが、まずはアンテナを立てて、一歩踏み出してみることをお勧めします。同じ志を持つママたちと高い目標に向かって助け合い、絆を得られる経験は、きっと復職後の自分を支える大きな自信になるはずです。

※この記事は、2025年度に実施した東京大学社会学研究室の社会調査に関するインタビューを元に作成しました。

山崎 尚子さん

山崎 尚子さん

家族構成:お子さん 3 人(参加時:7歳、5歳、1歳 ※参加時点)
仕事内容:中学校英語教員(17 年間勤務)・スクールカウンセラー・一般社団法人代表
参加年度:2019 年度(第 3 子育休時)

 「自分にとっての幸せな働き方」を問い直し、17年の教員キャリアからスクールカウンセラー、そして団体の立ち上げへ

3人目の育休中にママボノへ参加し、それを転機として新しいキャリアを歩んできた山崎さんに、当時の葛藤や活動を通じて得た「自分を動かす力」について伺いました。

「脳を止めたくない」―育休中のしんどさを繰り返さないための「予防策」として

1回目、2回目の育休中、私は「働いていた脳がいきなり止まってしまった」ような感覚に陥り、社会との断絶を感じて落ち込む「育休のしんどさ」を経験しました。3人目の育休ではその二の舞になりたくない、何か面白いことがあるかもしれないという「予防策」として、勇気を出してママボノに飛び込みました。参加前は「バリバリ働く、すごそうなママばかりではないか」と身構えていた部分もありましたが、実際に出会ったメンバーは、お子さんを抱きながら等身大で悩み、かつ仕事も大切にしているリアルなママたちでした。彼女たちと専門性を活かして助け合い、高い目標を共に喜べる絆を得られたことは、私にとって非常に豊かな経験となりました。

「もう駅まで走りたくない」夜のオンライン会議で見つけた本音

育休中、寝かしつけの後にオンラインで集まって語り合う時間がありました。その対話の中で、私は「自分はどんな働き方が幸せなのか」を根本から見つめ直すことになります。当時は教員への復帰も考えていましたが、私の本音は「時間に追われ、保育園のお迎えのために駅まで走るような生活をもうやめたい」「我が子の成長にもっと時間を割きたい」ということでした。電車の中で涙が止まらなくなったあの時の実感が、教員を辞めてカウンセリングを学び直すという、人生の大きな決断を後押ししてくれました。

運営側へ。ママボノでの「成功体験」が移住後の挑戦を支えた

ママボノに参加していた頃は子どもがまだ生後2か月で、寝不足で大変でしたが、全てオンラインでの活動だったので、思ったよりも大変ではなかった気がしています。オンライン会議の直前まで昼寝をしていたりもしました。チームメンバー同士でお互いの予定を確認し、忙しい週は持ち帰り仕事を減らしてもらうなど配慮してもらえたのもありがたかったです。

 

活動を経て、物事の取捨選択がうまくなった

現在は家族と共に富山県へ移住し、スクールカウンセラーとして活動する傍ら、不登校や引きこもりの若者のための居場所づくりを行う一般社団法人とまりぎラボを立ち上げ、代表理事を務めています。息子たちの不登校という個人的な経験から、「地方にも多様な学びの場が必要だ」と強く感じたことが設立のきっかけでした。一人のユーザーとして「こんな場所が欲しい」と願うだけでなく、実際に運営側へと踏み出せたのは、ママボノで「不安でも飛び込んでみたら、思った以上に良かった」という成功体験を得ていたからです。自信がない中でもアンテナを立てて情報を集め続ければ、最後には背中を押され「コップの水が溢れるように」次のステップへ進めるのだと実感しています。

不安」はより良く生きようとしている証拠。今の迷いを抱きしめて

一歩踏み出すことに迷いを感じている方に伝えたいのは、「その不安を無理に消そうとしなくていい」ということです。不安があるのは、自分自身の人生をより良く生きようと思っている証拠だと思います。「自分に何ができるだろう」と自信がなくても、まずはアンテナを立てて、好きなことや興味があることに触れてみて、人との比較ではなく、自分はどうしたいのかが見えたとき、前に進みます。今の迷いや自信のなさも大切に抱きしめながら、ぜひ新しい世界を覗いてみてほしいと思います。

※この記事は、2026年に開催したイベントでお話いただいた内容を元に作成しました。

前田 文さん

前田 文さん

家族構成:お子さん2人
(参加時3歳、1歳)
仕事内容:総合商社で化学品の営業
勤務体制:育休取得・復職

参加年度:2023年度(第二子)

物事の取捨選択がうまくなった。復職後にも活きているママボノの活動

ママボノに参加された前田さんに、ママボノに参加した理由や、ママボノの経験が前田さんにとってどのような意味があったのか、伺いました。

支援した団体について

中間提案ミーティングの様子

子どもの言葉の発達支援、特に発音指導をオンラインで行なっている団体さんを支援しました。まだ新しい団体さんで、団体認知度を上げて困ったときに気軽に相談してもらえるような団体紹介パンフレットを作りたいという思いがありました。作成にあたっては、一保護者としての目線に加えて、子育て支援に関わる方(支援センターなど)へのヒアリングを経て、どうしたら届けたい方に伝わりやすいものになるかを検討しました。そして、A4 3つ折りのパンフレットを作りました。その後、現場でも好評だという話も聞いていて嬉しいと思っています。

 

「気負わず大丈夫」という経験者の声と、説明会に後押ししてもらって参加

第2子の育休を迎えるときに、第1子とは違う育休にしたいと考えていました。でも、自分一人だとその実現は難しいと思ったので、「誰かの力を借りたい」と考えていました。そこで思い出したのが、大学で尊敬していた先輩がSNSで「MIRAISがよかった」という投稿をしていたことです。ママボノは、そのMIRAISとの合同説明会に何となく参加し、その説明会で「事務局が良い意味でレールを敷いてくれているので、やることがある程度決まっている」「思いきって入ってみたら世界が変わる」「そんなに気負わずに大丈夫」と、経験者からのお話を聞き、後押ししてもらって参加しました。

寝不足で大変だったが、活動の比重をコントロールできていた

成果提案ミーティングの様子

ママボノに参加していた頃は子どもがまだ生後2か月で、寝不足で大変でしたが、全てオンラインでの活動だったので、思ったよりも大変ではなかった気がしています。オンライン会議の直前まで昼寝をしていたりもしました。チームメンバー同士でお互いの予定を確認し、忙しい週は持ち帰り仕事を減らしてもらうなど配慮してもらえたのもありがたかったです。

活動を経て、物事の取捨選択がうまくなった

ママボノに参加してよかったことは、かけがえのない仲間との出会いや自身の強みへの気づきなどたくさんあるのですが、復職後に生きているなと特に感じるのは、物事の取捨選択がうまくなったことです。時間の制約がある中で目標に立ち返り、いい意味で完璧を目指さない(目指せない)ママボノでの活動を経て、切り捨てるものは切り捨てられるようになりました。例えば今までの自分だったら、部署に落ちてきたメールは全部確認して、周囲で起こっている出来事を可能な限り把握しようとして、頼まれてもいないのに自分で勝手に仕事を増やしていた部分がありました。活動を経ての復職後は、効率を重視し、切り捨てるものを切り捨てるのが上手になったと感じており、自分にとっての学びは大きかったと思います。

「見送るほうがもったいない」ママボノの活動

説明会を聞いて「エイヤッ」と申し込んだ私ですが、サポート体制がしっかりしていたので助かりました。困ったときには、事務局やチームメンバーなど、助けてくれる人がいたので安心して参加できました。参加を悩まれている方には、「見送るほうがもったいないですよ」と伝えたいです。「やらなかった後悔はやる後悔より大きい」といわれますが、その通りだと思っています。やりたいと思った気持ちに従って、思い切って参加してほしいなと思います。正直、短い育休期間中に頑張りすぎたかなと思うこともありますが、「あれだけ頑張ったのだから」と、復職後の根拠のない自信につながっている部分もあるので、多少無理をしてでも頑張っていいのかなと思います。

※この記事は、2024年に開催したイベントでお話いただいた内容を元に作成しました。

宮崎 梢さん

宮崎 梢さん

家族構成:参加時 お子さん2人(5歳、1歳)

仕事内容:IT企業の営業担当
勤務体制:育休取得・復職

参加年度:2022年度 復職:2023年4月

育休中の時間を充実させるには?
復職後に仕事がやりやすくなっているのは、ママボノ経験のおかげ

ママボノに参加された宮崎さんに、ママボノに参加した理由や、ママボノの経験が宮崎さんにとってどのような意味があったのか、伺いました。

ITの力で社会を良くしていきたい

IT企業で働いており、ITの力で、子どものために社会を良くしていきたいと思っています。そのために何かしたいと考えていたところ、プロボノを知って、育休中に無理なく活動できるママボノに参加しました。

育休中に社会貢献できたことにとても満足

「認定NPO法人あっちこっち」という、アートを通じて地域振興や子どもの心のケアをしている団体さんを支援しました。資金が不足しているため本来の活動に十分なリソースが割けていないという課題があったため、寄付を募るためのチラシ作成をしました。ヒアリングやアンケートを通じて団体の価値を分析し、「潜在的な寄付者」を「寄付者」に変えるような内容を目指したチラシを作りました。
プロジェクト後の話では、作成したチラシをイベントで配ったところ、寄付が増えたという声が届いています。

プロジェクトチームにデザインが得意なメンバーや、マーケット分析が得意なメンバーがいたので、チームの力が大きかったと思います。育休中にこのような形で社会貢献できたことにとても満足しています。

自分なりのルールを決めて、やりすぎないように心がけていた

ママボノに取り組むにあたり、自分で作業に費やす時間を決めないといけないなと思いました。私はやはり、子どもと過ごす時間を一番大事にしたいと思ったので、長女が家にいる時には、作業はしないように心がけました。ですので、1週間の活動としては平日だけです。長女が保育園に行っている間で、かつ、次女が寝ているときにパソコンの前に座って作業をするという自分なりのルールを決めて、やりすぎないように心がけていました。

次女が1歳を過ぎると動き回ることが多く、寝てくれないと何もできないので、市の一時保育サービスをふんだんに使わせてもらっていました。ママボノの時間だけではなく、自分のためだけの時間にも活用させてもらい、楽しく過ごすことができました。

復職の良いシミュレーションに

長女が病気になったときに作業ができないことがありましたが、チームでの作業だったので、他のメンバーに任せることができました。
自分で気をつけていたことは、返信を早めにするということと、いつからならできるのかなど、段取りを伝えるようにしたことです。これは復職の良いシミュレーションになったと思います。

自分が今まで考えたこともなかった「問い」との出会い

成果提案ミーティングをオンラインで実施

営利目的ではない社会課題に触れられたことは非常に貴重な経験でした。「なぜ芸術は社会に必要とされているのか」「人は何に心を動かされて寄付という贈り物をするのか」。それは自分が今まで考えたこともなかった問いで、仕事や育児だけでは得られない、貴重な経験ができたと思っています。

この経験を私1人の中だけで閉じ込めておくのはもったいないと思い、復職後に上司に活動報告をしたところ、「非常に素晴らしい」と言ってもらえました。今、仕事がやりやすくなっているのは、復職後にそのような目で見てもらえたからではないかと思っています。

一歩踏み出したら結果が変わる

ママボノは、「勇気がなくて一歩を踏み出せない」傾向のある人におすすめします。私自身がそうで、いつも迷って悩んでギリギリに申込みをするタイプなのです。
ですが、一歩踏み出したかどうかで結果が変わります。踏み出せば流れが進んでいくので、流れに乗ったまま、充実した育休期間が過ごせると思います。

復職後にも役立つ、自分のリソースを活用するコツ

オンラインだと上限なく時間を費やしてしまう問題があると思います。大事なのは自分のリソース。
1つには、時間です。自分が自由に使える時間は1日何時間なのかを考え、逆算して、その時間でできることを選択していました。溢れてしまうのであれば、何かを削ぎ落とす必要があります。何かをやめたり、人の手を借りたり、お金や仕組みに頼ったり。

そのようにしてサイクルを回していって、回らなくなったら立ち止まって「なぜうまくいかないのだろう」と原因を見つけ、問題を取り除いていくということをやっていくのが良いのではないかと思います。

育休中の時間を充実させるためには、振り返る時間や立ち止まる時間を見つけ、自分と向き合うことが大切ですね。 体力・意思力・時間のリソースを活用することで、より効果的に育休期間を過ごすことができるのではないかと思っています。ママボノの経験で得たこのコツは、復職してからも役に立つものではないかと私は思います。

※この記事は、2023年に開催したイベントでお話いただいた内容を元に作成しました。

青木 祐利さん

青木 祐利さん

家族構成:1回目参加時 お子さん1人(0歳)/2回目参加時 2人(4歳、0歳)
仕事内容:外資金融・フィンテックベンチャー企業の人事担当
勤務体制:育休取得・復職
参加年度:1回目参加時 2016年度/2回目参加時 2020年度

私には無理!と思っていたママボノに2回参加。
異業種メンバーとの活動だからこそ、自分の良さに気付き、自信を持てました。

ママボノに2回参加してくださった青木さんに、ママボノに参加した理由や、ママボノの経験が青木さんにとってどのような意味があったのか、そして、育休中の過ごし方に迷う人たちへのアドバイスをお伺いしました。

育休期間はチャレンジ期間と決め、恐る恐るママボノに参加

初めてのチームミーティング(2016年度)

第1子の育休に入るときに、育休期間を投資期間にしようと決めていました。育休を休暇期間ではなく、チャレンジする期間にしたいと思っていたので、色々インターネットで調べているうちにママボノを見つけました。

ただ、最初に見つけたときは、「私には絶対無理だわ・・」と引いていたというのが正直なところです(笑)。プロジェクトというものを回したこともなかったし、1人でする仕事も多かったので、私には無理だろうと思っていました。でも、説明会があと1回しかないという状況だったので、とりあえず説明会には参加しました。ママボノにエントリー する時も、最後の最後まで悩んで。でも、「育休期間はチャレンジするって決めたから・・!」と思って、恐る恐る「リーダー希望」のチェックを入れて申し込みました。

明確なゴールに向かって行う異業種メンバーとの活動だからこそ気付ける自分の強み

2回目に参加したときは、第二子を妊娠する前から、育休中はママボノをするもの、という感覚でした。それは、1回目のママボノがすごく楽しくて、学び・気づきが多かったからです。それに、ママボノに参加して、自己肯定感が上がりました。私は元々、自己肯定感が低くて。人事部にずっといるのですが、普段の人事の仕事での私の発言って、ごく普通のことしか言っていないと思っていたのですが、ママボノで活動する中で、他の職種の人にとっては、私は人事として専門性の高い発言をしているんだ、ということに気付きました。他社のメンバーと一緒に活動することによって、自分の得意に気付けたところがあったと思います。

ママボノは、決まった期間の中で成果物を出しに行くぞ、というメンバーが集まっているので、知らず知らずのうちに、自分の経験や得意な部分を出し合っているんですよね。それが大きな学びになりましたし、他の業界で働いている人の考え方や発言というのが、すごくセンセーショナルでした。ママボノって異文化交流という感じで、留学にもう1回行きたいという感覚で、2回目も参加しました。

顔が見える人たちのために活動できる楽しさ

支援先団体との打ち合わせ(2020年度)

もう1つ、ママボノに2回参加したいと思った理由として、普段の仕事では、自分がやっていることが誰かのためになっているかを実感しづらい、と感じていたからです。誰かのためになっているとは分かっているけれど、実感しにくい。ママボノで支援する団体さんは、「地域や社会のためにこういう活動をやっていきたい」という想いを強く持っていらっしゃって、そんな熱い想いを持った人たちのために、一緒に何かを作り上げることを経験して、働く人間としてのモチベーションがとても上がったのを感じました。

育休期間を楽しく有意義に過ごすために、やることを選ぶ基準を決める

子育てしながら何か活動をすると、負荷もあったりしますよね。実際は、私も育休期間中は悩みながら過ごしていました。でも、だんだんバランスが取れるようになっていって、その時大事にしていたのは、何かやろうと思ったときに、その選んだ何かをやったら、自分はそこからエネルギーを得られるだろうか、ということでした。育休中にやりたいことリストも書いていたのですが、そのリストの半分は、今後のキャリアのために戦略的に考えていた何かで。将来のためにやったらいいことだけれど、だからと言って、それをすると自分が元気になれるかというと、そうではないということにも途中で気付きました。明日元気な私になれるかどうか、ワクワクできるかどうかという基準で、育休中にやることを選ぶようにしていました。

もう1つ、やりたいことが同時にいくつか出てきてしまったときは、それぞれについて、やった時のメリット/デメリット、やらなかった時のメリット/デメリットを書き出して、俯瞰してみるようにしていました。どっちをとっても何かしらデメリットがあるので、それが想定内に入ってくると、そこまでショックを受けないかなと思います。

何か選択する時に、自分がワクワクするかと、メリット・デメリットを把握しておくのが、私のおすすめです。

※この記事は、2021年に開催したイベントでお話いただいた内容を元に作成しました。

大西友美さん

大西友美さん

家族構成:参加時 お子さん2人(3歳、0歳)
仕事内容:電子部品メーカー・事業企画
勤務体制:育休取得・復職
参加年度:2020年度

自分なりのリーダーシップを見つけ復職後に新たなステージへ

リーダーとしてママボノ参加をされた大西さんに、ママボノに参加した理由や、ママボノの経験が大西さんにとってどのような意味があったのか、お伺いしました。

自分の強み・スキルを試してみたい

第2子の育休中にママボノに参加しました。参加理由としては2つあります。1つは、会社以外の所でのチャレンジをしてみたいと思ったこと、2つ目は何か誰かの役に立ちたいと思ったことです。会社では事業企画に関わる仕事をずっとしていたのですが、ジェネラリスト的な仕事なので「自分ってどんな強みを持っているんだろう」「どんなスキルを持っているのだろう」というところで自信を無くしている状況がありました。仕事以外の所で、自分のスキルを試してみたいという気持ちがありました。

2020年度チームのオリエンテーション

はじめてのチラシ作り

大阪府池田市にある「多世代交流ハッピーズ」という団体を支援しました。団体のスローガンは「一人で悩まないで、どんな小さなことも一緒に悩もう!」といったものを掲げていて、「多世代の交流」を通じて地域の課題を解決していくことを目指している団体でした。ママボノチームでは、地域で子育てをする人たちのために、高齢者が得意を活かして関わるプロジェクトへの参加方法を伝えるためのチラシ作りをしました。具体的には卒業式や入学式など「門出」となるイベントを一緒にお祝いしてくれる手伝いをしてくれる人を募集するという内容でした。

自分やメンバーの価値がしっかりと見えた

敢えてチャレンジとしてリーダーに手を挙げていたのですが、リーダー経験もないし、初めて出会うメンバーとオンラインということで、プロジェクトが始まる前は不安を持っていました。ただ、プロジェクトが始まってみると、それぞれの個性が尖って見えてきて、自分の得意も見えてきました。私は「プロジェクト管理・進行が得意なんだ」ということに改めて気づくことができました。一瞬で「いいチーム」にすることができたので、構えすぎずに自分らしさを出していけばそれぞれにとって代えがたい価値になると思いました。

夫の単身赴任中の活動。計画的に時間を確保

チームワークもよく、楽しく進める中でも時間管理は大変でした。夫が単身赴任中で、毎日ワンオペという状況でした。なので、子どもたちがお昼寝した時に何をするのか事前に計画を立てて過ごしていました。子どもと遊ぶ時間・自分の時間を取ることによってメリハリを作って過ごしていました。

チームで作成したチラシ

復職後の昇進もママボノ経験がお守りに

初めてのリーダー経験だったのですが、ママボノを通して自分なりのリーダーシップのいい型ができました。また、自分の強み、自分に自信が持てたことが大きな変化になりました。自分が何ができるかわからなかったところから、自分なりのリーダーシップを試行錯誤でやってみて、チームができたという実感を持つことができました。ママボノでは、最後に「相互フィードバック」としてチームメンバーそれぞれにプロジェクト中の良かったところや強みを伝え合うのですが、そこでみんなからもらったメッセージを見て、認められたという気持ちになりました。このメッセージは、復職後もお守りのようにしています。復職後は、異動と昇進があり、マネージャーとなり部下3名持つことになりましたが、気後れせずに

入り込むことができました。仕事では、チームメンバーを活かすチーム作りを大切にしているのですが、それはママボノでの経験がベースにあります。他にも、復職後の生活のシミュレーションをママボノでできたので、今も家事・子ども・自分の時間を大切にできています。

※この記事は、2022年に開催したイベントでお話いただいた内容を元に作成しました。

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