参加ママの声
Kさん
家族構成:お子さん1人
仕事内容:メーカー勤務
参加年度:2024年度ママボノNEXT/2024年度・2025年度NPOメンタリングプログラム
「私にはハードルが高い」を乗り越え、社外で見つけた新しい視点。
「自分には役に立つスキルがない」と、かつては参加をためらっていたKさん。復職後、参加した人の声を聞いてママボノNEXTに飛び込み、社外の仲間との活動を通じて得た「新しい視点」とスキルの棚卸しについて伺いました。
「私には難しいかも」と感じていた育休中。復職後の今だから踏み出せた一歩
ママボノの存在は、7年前の育休中から知っていました。しかし当時は「プロボノ」という言葉自体が馴染み薄く、参加している方々もいわゆるハイキャリアな印象で、自分には敷居が高すぎると感じて参加を見送っていました。私が内勤の管理業務中心だったため、社外で役立つようなスキルが自分にはないと思い込んでいたのです。ただ、友人から「参加してよかった」っていう声を聞いていました。
復職後も参加できるママボノがあると聞き、当時の「参加してみたい」という興味を持ち続けていたことや私の仕事のスタンスが変わったこともあり、思い切ってプロジェクトへの参加を決めました。
「他分野で活躍する女性」との出会いが、自分の中に新しい視座を育んでくれた

実際に参加してみると、かつて感じていたハードルの高さは杞憂に終わりました。これまで3つのプロジェクトに携わりましたが、特に大きな収穫だったのは、普段の業務では決して接点のない、異なる業界や職種で働く女性たちと知り合えたことです。彼女たちが自社で培ったスキルを出し合いながらプロジェクトを推進していく姿を目の当たりにし、自分にはなかった視点やアプローチを吸収できたことは、良い経験となりました。また、自分が仕事や趣味のコーチングで培ってきたスキルを実践の場で試すことで、「社外でも自分の力が通用するんだ」と手応えを掴むことができました。
「今の生活スタイル」にフィットするからこそ、継続して挑戦できる
仕事と育児との両立が必要となる状況でしたが、NPOメンタリングプログラム等の「ママボノNEXT」は時間の使い方が非常に柔軟でした。夜間や長時間の拘束が多い通常のプロボノとは異なり、属性や時間軸が近いママ同士が集まるため、平日のランチタイムなど自分に合う時間帯を調整して活動することができました。
「転職したいという気持ちはなく、今の会社が好き」というスタンスの私にとって、副業ほど重すぎず、短時間で実践的なスキルの棚卸しができるこの環境は、今の自分に最もフィットする形でした。一言で言えば、活動自体が「本当に楽しかった」ことが、3回もの継続に繋がっています。
これから参加を考えているママへ
「自分にできるだろうか」と不安に思う必要はありません。一歩踏み出してみれば、職場や家庭では得られない新しい視点や、自分のスキルを再確認できるチャンスが待っています。それは社会貢献になるだけでなく、巡り巡って今の自分の仕事にも良い影響を与えてくれるはずです。まずは短い期間のものからでも、ぜひチャレンジしてみてください。
※この記事は、2025年度に実施した東京大学社会学研究室の社会調査に関するインタビューを元に作成しました。
山本 友香さん
家族構成:お子さん2人
仕事内容:コンサルティング
参加年度:2024年度 NPOメンタリングプログラム/2025年度 ママボノ
狭まりかけた世界をプロボノで拓く。仕事と家庭以外の場所で見つけた、新たな可能性。
1人目の復職後、リモートワーク中心の生活の中で「自分の世界を広げたい」とママボノへ飛び込んだ山本さん。2つのプロジェクトでの経験やリーダーへの挑戦について伺いました。
「自分の世界を狭めたくない」―リモートワークで少なかった「社会との接点」を求めて
きっかけは第1子の育休からの復職後に参加した、ワーキングペアレンツ向けのオンラインコミュニティ「子連れMBA」での出会いでした。フルリモートでの働き方に変わったことで、通勤時間がなくなり効率的に働ける一方、日々の会話は特定のプロジェクトメンバーのみに限定され、次第に自分の世界が「仕事と家庭」だけに狭まっていました。そんな中「社外の人や、全く異なる分野で働く人と話してみたい」という思いが強くなっていました。
ちょうどその頃、絵を描いて人の気持ちを言語化する「グラフィック・ファシリテーション」を学んでおり、自分が「人の話を聞くこと」が好きだと気づき始めた時期でもありました。そんな時、コミュニティの仲間からママボノを教えてもらい、「聴く力」を活かせるNPOメンタリングプログラムへの挑戦を決めました。
話を聴き、まとめることで感謝される驚きと喜び
最初の活動は、長野県で教育活動を行う団体のスタッフへのメンタリング支援でした。この団体は、小学生が山村で長期滞在したり、大学生がキャンプを行ったりといった自然体験活動を運営しています。私は二人一組のペアで、そのスタッフの方の強みを言語化する支援を行いました。ご本人とのメンタリングだけでなく、同僚の方にもインタビューをさせていただき、最終的に、その方の強みを一枚の資料にしてお渡ししました。
NPOメンタリングプログラムでは、話を聞いてまとめただけでこんなに感謝されるんだっていう驚きと嬉しい気持ちがとても大きかったです。「仕事以外の場でも、自分のスキルが誰かの役に立つんだ」と思えたのが、やりがいとなりました。
マネージャーを見据え、あえて「逃げられないリーダー」にチャレンジ
NPOメンタリングプログラム後の第2子の育休中、八王子市のある町会を支援するママボノのプロジェクトにリーダーとして参加しました。新旧住民の二極化を解消し、防災やフレイル予防に繋ぐイベント企画に6人で挑みましたが、ヒアリングを進めると「
あえてリーダーを希望したのは、
これから参加を考えているママへ
育児との両立に不安があるかもしれませんが、ママボノはお互いの状況を正直に伝え合い、無理せず自分のペースで活動できる場所です。一歩踏み出し、仲間と切磋琢磨してフィードバックをもらうことで、「自分のやり方は間違っていなかった」と強みや確かな自信を再認識できます。職場でも家庭でもないサードプレイスで、あなたの新しい可能性をぜひ見つけてみてください。
※この記事は、2025年11月に実施した東京大学社会学研究室の社会調査に関するインタビューと2026年のママボノのイベントでのトークを元に作成しました。
Mさん
家族構成:お子さん2人(参加時:6歳、0歳)
仕事内容:製薬会社勤務(新規事業マーケティング・ブランドマネージャー)
参加年度:2025年
会社を飛び出し実力を試す。 異なる背景の仲間との活動が復職後の視野の広がりに。
第2子の育休中にママボノに挑戦したMさん。
「今度こそチャレンジしたい」と第2子の育休で念願の挑戦へ
実は1人目の育休時からママボノを知っており、
第2子の育休に入ったとき、
ボイトレリーダー候補獲得へ。 多様なメンバーで強みを引き出し合う

<活動現場見学>
ママボノでの支援先は、大阪の音楽教室「くつろぎミュージック」
共通言語がない戸惑い。密な対話と助け合いで乗り越えた2ヶ月
プロジェクト開始時、メンバー間で「マーケティング調査」
社外でも通用する自信。復職後に上司が驚いた「視野の広がり」
ママボノでの最大の収穫は、
復職後、
これから参加を考えているママへ
自分に何ができるか分からないという方も、
私のチームには2回目の参加者もいて、
※この記事は、2026年度に実施したママボノ説明会での経験者トークを元に作成しました。
熊谷 麻衣子さん
家族構成:お子さん2人(参加時:3歳、0歳)
仕事内容:金融系企業勤務
参加年度:2020年度/その他「ママボノNEXT」にも参加
プロボノ活動を通じて、社外で「自分を活かせる場」に出会えたことが、心の支えに。
「1人目の育休は、ただただ大変だった」―2人目の育休を楽しむために飛び込んだママボノで、仕事への向き合い方や自分自身の強みを再発見した経験について伺いました。
「今度こそ育休をエンジョイしたい」―初めての育休の反省から始まったリベンジ育休
1人目の育休は、産後の体調不良や育児の大変さに追われ、地域の子育て支援施設を往復するだけで、あっという間に終わってしまいました。復職後も仕事の進め方に悩み、「ママは難しい」と痛感する日々が続きました。
そんな中、次男の妊娠中に「これが最後になるかもしれない育休を最大限に楽しもう」と考えていたときに出会ったのがママボノです。異業種の人と協力して一つのプロジェクトを作り上げるという活動に魅力を感じ、参加を決めました。
事務は向いていないという悩みの中で、プロボノで得られた楽しみ
ママボノでは、地域福祉活動推進協議会のマーケティング基礎調査プロジェクトに参加しました。住民が求めている活動を把握するためのヒアリングやアンケート調査を行い、その調査結果をもとに今後の活動を提案するところまで担当しました。
実は、本業の事務職について「自分には向いていないのではないか」という悩みを抱えていました。そんな中、ママボノではさまざまな人と出会い、活動を通じて「話を聴くのが好き」という自分の強みを活かし、誰かの役に立つことを純粋に楽しめるようになりました。
「できることを持ち寄る」優しさに支えられ、復職後も続く社外での挑戦
ママボノの良いところは、メンバー全員がワーキングマザーだからこそ、お互いの状況を理解し、助け合える文化があることです。「今はこれしかできません」と正直に伝えても自然にカバーし合える土台があり、無理なく参加することができました。自分が苦手な作業は得意なメンバーにお願いし、自分は強みを活かせる役割を選んで活動しています。
現在は復職し、仕事と並行しながら、「ママボノNEXT」のNPOメンタリングプログラムにも参加しています。パソコン作業や細かな数値管理は得意ではありませんが、対話を通じてNPOの方の想いを整理する活動は、私にとって大きなやりがいとなっています。
これから参加を考えているママへ
「何かしたいけれど、何ができるかわからない」という不安があっても大丈夫です。
ママボノには、マニュアル作成やアンケート集計をはじめ、自分の好きなことや得意なことに合わせて選べる役割がたくさんあります。仕事でも家庭でもない「サードプレイス」で自分自身の価値を再発見する体験は、きっとあなたのこれからの日々を支えてくれるはずです。
※この記事は、2025年度に実施した東京大学社会学研究室の社会調査に関するインタビューを元に作成しました。
一番ケ瀬 瑶子さん
家族構成:お子さん2人(参加時4歳、0歳)
仕事内容:IT系企業勤務→ 起業(現在)
参加年度:2018年
「仕事=稼ぐもの」という狭い価値観を打破。NPO支援での衝撃が、起業へと繋がる大きな転機に
2人目の育休中に「大人としての自分」を持て余し、悶々としていた一番ケ瀬さん。ママボノでのNPO支援を通じて、「仕事観」が変化し、自ら起業するに至るまでの道のりを伺いました。
「大人としての自分」を持て余した育休。知的な刺激を求めて一歩外へ

1人目の育休の時は、何かしたいという意欲はありながらも、その場所を見つけられずに悶々と過ごしていました。資格取得や習い事にも挑戦しましたが、どこか満たされない思いを抱えていたんです。2人目の育休に入り、育児を優先にしながらも、私の中にあったのは「一人の人間として大人と会話する機会がない、頭を使う機会がない」という強いフラストレーションでした。
そんな折、子連れのMBA勉強会でママボノの存在を知りました。「今の限られた期間に、転職せずとも異なる組織の中で新しい経験ができる」という点に強く惹かれました。2-3ヶ月という有期プロジェクトであることも「短期の留学」のような感覚で、一歩踏み出す勇気をくれました
バリに拠点のあるNPOを日本から支援。不慣れな環境での「本物の実務」への挑戦
支援先は、バリを拠点に世界中の社会貢献活動家を支えるNPO団体でした。私たちは、現地で活動する助産師さんをプロモートするためのマーケティング支援を担当しました。7人のチームで、日本の助産師さんへのインタビューやアンケートデータの集計・分析といった、かなり具体的なタスクに取り組むことになりました。
当時はまだオンラインで初対面の人とプロジェクトを組むことに慣れておらず戸惑いもありました。また、赤ちゃんの世話に追われながらタスクを先送りしてしまい、不甲斐なさを感じることもありましたが、サービスグラントさんが整えてくれた環境や、チームメンバーとの対話、そして実際に日本の助産師さんに会いに行く活動の一つひとつが、日常に心地よい知的な刺激を与えてくれました。
「仕事=対価」から「仕事=生きがい」へ。目から鱗が落ちた出会い

ママボノでの一番の収穫は、私の中にあった「仕事」という概念が変わったことです。それまでの15年間の会社員生活で、私にとっての仕事とは「仕事をして、ちゃんと対価をいただく。そして対価を上げていく」という、今思えばとても狭い捉え方でした。
しかし、支援先のNPOの方々が「金銭的な報酬よりも、精神的な報酬やそこで得られる繋がり」に喜びを感じ、心底楽しそうに働いている姿を見て、大きな衝撃を受けたんです。「仕事で集まっているのに、こんなに楽しそうなの?」という驚きは、私の価値観を「お金を稼ぐための作業」から「自分を活かして世界と繋がるもの」とか「好きなものを大事にする」へと一気に広げてくれました。
また、異なる業界から来たママたちや、社会的な意義とプロフェッショナルなマネジメントを両立させるサービスグラントさんの姿にも、非常に多くの刺激をいただきました。
「自分を動かす力」が起業への一歩に。プロジェクトが残してくれたもの
活動終了後、一度は会社員に戻りましたが、ママボノで得た「自分の思いを大事にして価値を提供する」という感覚は、私の中にずっと残り続けました。その後、数年間のダブルワーク期間を経て、現在は自ら会社を立ち上げました。ママボノの時のタスク量は、今の私から見れば決して無理な量ではありませんでしたが、あの時「自律的に時間をやりくりして、外の世界と繋がった」という経験こそが、私の原点になっています。
プロジェクトメンバーとは活動終了後もLINEやZoomで近況を報告し合うなどつながりが続いています。あの時の小さな一歩が、その後の私のキャリアと人生を大きく変える転機となりました。
これから参加を考えているママへ
もし今、育休中で「大人としての自分」がくすぶっていると感じているなら、思い切って新しい扉を叩いてみてください。最初は不慣れな環境や時間のやりくりに戸惑うこともあるかもしれませんが、それは新しい自分へアップデートするための大切なプロセスです。 職場や家庭といういつもの枠から飛び出し、全く異なる価値観に触れる体験は、復職後のキャリアだけでなく、その後の人生を切り拓く大きな勇気を授けてくれるはずです。
※この記事は、2025年度に実施した東京大学社会学研究室の社会調査に関するインタビューを元に作成しました。
長瀬綾香さん
家族構成:お子さん3人(それぞれの育休中に参加)
仕事内容:IT系企業営業
参加年度:1回目2016年度、2回目2020年度、3回目2022年度/その他「ママボノNEXT」にも参加
「社外の視点」が未来を拓く。プロジェクト参加で見えてきた、仕事と育児を両立させる等身大の自信
3回の育休それぞれでママボノに参加し、社外の仲間との活動を通じて「働くことと子育て」の等身大なイメージを得てきた長瀬さんに、活動のやりがいや挑戦について伺いました。
「自分の生活以外のことを」―検索から始まった1人目の育休中プロジェクト
最初のきっかけは、1人目の育休中に「自分の生活以外のことを何かしたい」という思いから、「子連れボランティア」というワードで検索したことでした。
2016年度に参加した最初のプロジェクトは、八王子の町内会への支援でした。利用者が少ないという課題に対し、約1,000世帯という大規模な住民アンケートの実施・集計を行い、会館の活用方法を提案しました。この時の初対面の人と、普段の業務とは全く違うことに挑むという経験が非常に楽しく、2回目、3回目の育休でも迷わず参加を決めました。
「普通の人なんだ」と安心できた、先輩ママたちとの出会い
特に1人目の時の活動で印象的だったのは、周囲に働きながら子育てをするロールモデルがいなかった中で、2人目のお子さんを育てながら参加している先輩ママたちに出会えたことです。当時は「男性のようにバリバリ働かないと両立は無理なのではないか」「子育てがおろそかになるのでは」という漠然とした不安がありました。
しかし、一緒に活動したママたちは、忙しい中でも「自分が作りたいから」と料理を楽しんだり、お子さんと向き合う時間を大切にしたりと、ごく自然に自分たちのスタイルで生活していました。そんな「普通の人」としての等身大な姿を見られたことで、復職後の生活をポジティブにイメージできるようになりました。
プロジェクトを重ねて得た、キャリアへの自信と工夫の力
2回目(2020年)は多世代交流拠点のニーズ調査、3回目(2022年)は芸術系NPOの寄付募集リーフレット作成と、回を追うごとに異なる課題に触れました。「いつまでに何をすべきか」を日々の生活の中で管理するのは大変な面もありましたが、これらの経験は、復職後の本業においても大きな助けになっています。
また、ママボノでの経験を経て、仕事と育児を両立しながら参加する「ママボノNEXT」にも2回挑戦しました。ここではメンターとして、池袋で若者支援を行うNPO団体の女性スタッフをサポートしました。自分の専門性やこれまでの経験を活かして、団体で働く方のキャリアや悩みに寄り添う活動は、プロジェクトとはまた異なる手応えがありました。
これから参加を考えているママへ
プロボノ活動は、今の自分の生活圏内では出会えない価値観や、新しい自分に出会えるチャンスです。最初は不安もあるかもしれませんが、一歩踏み出してみれば、同じように悩みながらも前を向く「同志」が必ず見つかります。そこで得られる絆や成功体験は、きっとあなたの人生をより豊かなものにしてくれるはずです。
※この記事は、2025年度に実施した東京大学社会学研究室の社会調査に関するインタビューを元に作成しました。
高野希さん
家族構成:1回目参加時:お子さん1人(生後9ヶ月)/2回目参加時:お子さん1人(4歳)、第2子妊娠中(産休中)
仕事内容:1回目参加時:メーカー/2回目参加時:保育系企業(2回目ママボノ)
参加年度:1回目2021年度/2回目2025年度/その他「ママボノNEXT」にも参加
「社外の視点」が自身の成長と転職への自信に。2度の育休・産休をフル活用したプロボノ体験
1人目の育休中と2人目の産休中にママボノへ参加した高野さんに、当時の葛藤や活動を通じて得た「自分を動かす力」について伺いました。
きっかけは育休コミュニティでの出会い。1回目での「手応え」が2回目への背中を押した
最初のきっかけは、産休中に参加していた育休コミュニティ「MIRAIS」での出会いでした。そこでママボノの存在を知り、1回目の活動で得られた経験値や、NPOの皆さんの熱意に触れたことが非常にポジティブな記憶として残っていました。そのため、第2子の産休に入った際も「今なら時間が取れる、もう一度挑戦したい」と迷わずエントリーを決めました。
「成果への不安」という葛藤を乗り越え、チームで挑んだ2つのプロジェクト
ママボノでは、全く異なる課題を持つ2つのプロジェクトに参加しました。
1回目は、大規模災害時の医療支援などを行う団体で、登録ボランティア同士が交流するオンライン掲示板の活性化が課題でした。リーダーとして、メンバーと共にヒアリングやアンケート調査を行い、コミュニティを平常時から活用してもらうための具体的な運用案を提案しました。
2回目は、長期入院中の子どもたちに笑顔を届ける団体です。新規事業「旅する人形プロジェクト」の拡大に向け、企業スポンサー獲得やリーダー不足という課題に対し、Instagram活用などの広報面を強化するための仕組みづくりを提案しました。出産を控えていましたが、途中まででも参画したいと思い参加を決めました。
活動期間は3ヶ月と短く、初対面のメンバーと「本当に期日に間に合うか」「期待通りの成果が出せるか」という手探りの不安や葛藤もありましたが、お互いの得意分野を活かして役割分担をしていく過程は、非常に刺激的な経験となりました。
また、2回目のママボノに参加する前に、仕事と育児を両立しながら参加する「ママボノNEXT」にも挑戦しました。そこでは、NPO団体の方へのメンタリングのメンターを担当しました。参加の決め手は、以前から自己啓発として学んでいたコーチングのスキルを、実際の支援現場で活かしたいと考えたからです。相手の話を聴き、キャリアや事業内容を整理する活動は、自身のトレーニングを試す絶好の機会となりました。復職後であっても、社外での活動を通じて「自分のスキルが誰かの役に立つ」と実感できたことは、さらなる自信に繋がっています。
「自分を動かす力」が本業のやり方やキャリア形成にも好影響
ママボノに参加して得られた最大の収穫は、営利企業にいるだけでは出会えない方々の熱い想いに触れ、知的好奇心が満たされたことです。また、社外の人たちの仕事の進め方を知ることで、自分の仕事の引き出しが増えました。実際、1回目の復職後には転職を経験しましたが、ママボノで得た「社外でも自分のスキルが通用する」という自信や、未知の課題に飛び込んで解決する経験は、現在のキャリアを形作る大きな力になっています。
これから参加を考えているママへ
「プロボノに慣れていないから」「成果が出せるか不安」と感じることもあるかもしれませんが、まずはアンテナを立てて、一歩踏み出してみることをお勧めします。同じ志を持つママたちと高い目標に向かって助け合い、絆を得られる経験は、きっと復職後の自分を支える大きな自信になるはずです。
※この記事は、2025年度に実施した東京大学社会学研究室の社会調査に関するインタビューを元に作成しました。

