参加ママの声
山崎 尚子さん
家族構成:お子さん 3 人(参加時:7歳、5歳、1歳 ※参加時点)
仕事内容:中学校英語教員(17 年間勤務)・スクールカウンセラー・一般社団法人代表
参加年度:2019 年度(第 3 子育休時)
「自分にとっての幸せな働き方」を問い直し、17年の教員キャリアからスクールカウンセラー、そして団体の立ち上げへ
3人目の育休中にママボノへ参加し、それを転機として新しいキャリアを歩んできた山崎さんに、当時の葛藤や活動を通じて得た「自分を動かす力」について伺いました。
「脳を止めたくない」―育休中のしんどさを繰り返さないための「予防策」として
1回目、2回目の育休中、私は「働いていた脳がいきなり止まってしまった」ような感覚に陥り、社会との断絶を感じて落ち込む「育休のしんどさ」を経験しました。3人目の育休ではその二の舞になりたくない、何か面白いことがあるかもしれないという「予防策」として、勇気を出してママボノに飛び込みました。参加前は「バリバリ働く、すごそうなママばかりではないか」と身構えていた部分もありましたが、実際に出会ったメンバーは、お子さんを抱きながら等身大で悩み、かつ仕事も大切にしているリアルなママたちでした。彼女たちと専門性を活かして助け合い、高い目標を共に喜べる絆を得られたことは、私にとって非常に豊かな経験となりました。
「もう駅まで走りたくない」夜のオンライン会議で見つけた本音
育休中、寝かしつけの後にオンラインで集まって語り合う時間がありました。その対話の中で、私は「自分はどんな働き方が幸せなのか」を根本から見つめ直すことになります。当時は教員への復帰も考えていましたが、私の本音は「時間に追われ、保育園のお迎えのために駅まで走るような生活をもうやめたい」「我が子の成長にもっと時間を割きたい」ということでした。電車の中で涙が止まらなくなったあの時の実感が、教員を辞めてカウンセリングを学び直すという、人生の大きな決断を後押ししてくれました。
運営側へ。ママボノでの「成功体験」が移住後の挑戦を支えた
ママボノに参加していた頃は子どもがまだ生後2か月で、寝不足で大変でしたが、全てオンラインでの活動だったので、思ったよりも大変ではなかった気がしています。オンライン会議の直前まで昼寝をしていたりもしました。チームメンバー同士でお互いの予定を確認し、忙しい週は持ち帰り仕事を減らしてもらうなど配慮してもらえたのもありがたかったです。
活動を経て、物事の取捨選択がうまくなった
現在は家族と共に富山県へ移住し、スクールカウンセラーとして活動する傍ら、不登校や引きこもりの若者のための居場所づくりを行う一般社団法人とまりぎラボを立ち上げ、代表理事を務めています。息子たちの不登校という個人的な経験から、「地方にも多様な学びの場が必要だ」と強く感じたことが設立のきっかけでした。一人のユーザーとして「こんな場所が欲しい」と願うだけでなく、実際に運営側へと踏み出せたのは、ママボノで「不安でも飛び込んでみたら、思った以上に良かった」という成功体験を得ていたからです。自信がない中でもアンテナを立てて情報を集め続ければ、最後には背中を押され「コップの水が溢れるように」次のステップへ進めるのだと実感しています。
「不安」はより良く生きようとしている証拠。今の迷いを抱きしめて
一歩踏み出すことに迷いを感じている方に伝えたいのは、「その不安を無理に消そうとしなくていい」ということです。不安があるのは、自分自身の人生をより良く生きようと思っている証拠だと思います。「自分に何ができるだろう」と自信がなくても、まずはアンテナを立てて、好きなことや興味があることに触れてみて、人との比較ではなく、自分はどうしたいのかが見えたとき、前に進みます。今の迷いや自信のなさも大切に抱きしめながら、ぜひ新しい世界を覗いてみてほしいと思います。
※この記事は、2026年に開催したイベントでお話いただいた内容を元に作成しました。



