ママボノ

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企業に導入する

女性活躍推進に向けたママボノの活用

出産世代の女性社員を取り巻く現状と、バックアップの必要性について

女性の活躍が期待される今、第1子出産時の女性の平均年齢は30歳を超え年々上昇しています。また、管理職やリーダーとして活躍が期待される40代以上での出産も上昇傾向にあります(※)。しかしその一方で、5割近くが出産を期に退職しているのも現状です(表)。

結婚・妊娠・出産・子育て…と、ライフスタイルの大きな変革期を迎える女性たちは、これまでビジネスでもキャリアを重ねてきた貴重な人材です。なかでも一時仕事を離れる産休・育休期にあたっては、自分のキャリアを見つめ直し、スキルアップの機会にしたいと考える女性も増えています。
このような前向きな気持ちを持つ産休・育休期の人材に対する会社からのバックアップは、女性の活躍機会を更に広げるうえでも大きな意味を持っています。

第1子出生年別にみた、 第1子出産前後の妻の就業変化

表:『第1子出生年別にみた、 第1子出産前後の妻の就業変化』
-参考- 国立社会保障・人口問題研究所 第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)

企業における「ママボノ」の意義とは

ママボノ実施後に行ったアンケートでは、参加者の7割以上が「参加前と比べて復職に対する不安が解消された」と回答。一方で「不安になった」という回答もあったものの、その姿勢は「復職への課題が認識できたので具体的に準備をしたい」というポジティブなものでした。
更に、「人間的成長につながった」「視野が広がった」「仕事に対して前向きな気持ちになった」とする声も多く寄せられています。

参加者アンケートの集計結果

産休・育休期は、仕事を離れるという意味では確かに“ブランク”となるものです。しかし、これまでと視点が変わることによって、自らのキャリアの再構築や「働く意味」を見つめ直す機会、そしてこの期間にしかできない経験でスキルアップを目指すこともできる貴重なチャンスです。

──“ブランク”を“キャリア”に。──

これは、ママボノ参加者がくれた言葉です。

産休・育休から復職向けたケア、更に人材育成の機会として、「ママボノ」での体験を貴社の前向きな女性社員たちに提供してみませんか?

※出典:厚生労働省 平成27年人口動態統計(確定数)の概況

「ママボノ復職準備プログラム」とは

ママボノの経験を“学び”に

社員の皆さまのママボノ経験をより“学び”に変えるために、企業からの参加者に向けた「ママボノ復職準備プログラム」(有料)をご提供しています。

「ママボノ復職準備プログラム」は、ママボノ参加前後にワークショップを実施し、参加中にモニタリングを行うことで、参加者のママボノでの経験を最大化。復職に向けてスキルアップをしながらマインドセットを整える機会とします。

「ママボノ」及び、「ママボノ復職準備プログラム」にご興味をお持ちの方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。詳細資料の送付や直接お伺いしてのご紹介が可能です。

お問い合わせフォーム

導入にあたって

嵯峨生馬
(サービスグラント 代表理事)

少し前まで社会に出て働いていた人が、その能力・スキルを発揮する場がないのは勿体ない。もしその力をNPOセクターのために役立てられ、参加する皆さんにとって新たな可能性を開くものに出来たなら──。そんな思いからママボノはスタートしました。
プロボノの概念は欧米発ですが、ママボノは日本発。世界に提案できるプログラムです。
女性の活躍推進がさけばれる昨今、ママボノを「復職支援」の施策として積極的に企業に取り入れていくことも、声を大にして提案していきます。

導入事例

認定NPO法人サービスグラントでは、企業の人材育成・活性化、社会貢献活動として、これまで様々な企業協働プログラムにおいてコンサルティングや実務運営を行っています。

垣見 知之 様
(株式会社リコー コーポレート統括本部 人事統括センター 人事部 ダイバーシティ推進グループ)

リコーでは、「多様な人材が活躍できる、やりがいのある職場環境の実現」に向けて、ダイバーシティとワークライフ・マネジメントの推進に積極的に取り組んでいます。 特に現在は、女性社員の更なる活躍推進に向けて、育児等のライフイベントを考慮しつつ前向きなキャリアを描くための支援や、育児休業からスムーズに職場復帰し、早期に活躍できるための支援の強化に取り組んでおり、それら支援の一環として、この度、育児休業中の社員2名がトライアルとしてママボノに参加しました。活動の結果、参加者からは同じ境遇のママさんとの情報共有により、職場復帰への不安が軽減したとともに、異業種の方との交流が復帰後の働き方への大きな刺激になったとの感想がありました。
ママボノは、スムーズな職場復帰に向けたウォーミングアップの機会となるだけでなく、社外ネットワークづくりやプロジェクト経験を積む機会になるなど、Off-JTとしての効果も期待できると思います。
(2015年8月取材)