ママボノ2016報告会(東京)
ママボノ報告会 in東京 「育休・離職のブランクをプラスに!
【前半】ママボノプロジェクト事例報告(1)(2)
【後半】パネルディスカッション「育休・離職のブランクをプラスに!」
【前半】ママボノプロジェクト事例報告(1)
事例1:せたがやチャイルドライン(パンフレット制作)
せたがやチャイルドライン 星野弥生さん(運営委員長)、宮崎紘子さん(事務局)
ママボノ参加者 西直子さん、照井朝子さん、長谷川和恵さん
司会:せたがやチャイルドラインの活動について教えてください。
星野さん:子どもをサポートする一つの手段として全国に約70のチャイルドラインがありますが、せたがやが全国の先駆けです。「受け手」と言われるボランティアが子どもの声を受け止める活動をしています。
司会:ママボノチームはどのような支援をしましたか?
西さん:ママボノのチームメンバーは7名、プロジェクト内容は、せたがやチャイルドラインさんのリーフレット改訂でした。目に留まるようなリーフレットにしたいというご希望でしたので、これまで使われてきたリーフレットの課題を洗い出し、使っていた言葉や色の見直しをしました。イラストの吹き出しに、ヒアリングで聞かせていただいた生の言葉を載せたり、実際に電話をかけた子どもたちの言葉も載せたりもしました。オマケですが、もっと目立たせるためにとチラシを置く台を子どもと作ったメンバーがいたり、ポケットティッシュに入れる小さいチラシを作ったりもし、一緒に納品させていただきました。設置場所や配布先の増加やメディアを使った広報活動、公開講座などについての提案もしました。
司会:プロジェクトで印象に残っていることは、どのようなことですか?
照井さん:私は、ママボノの会場に入った瞬間に熱気とパワーを感じ、「世の中には、何かやりたいと思っているママがこんなにいるんだ」と思ったのが印象的でした。やる気とスキルを持った人たちがたくさんいて、こういうママ達が活躍できる場がもっともっとあっていいんじゃないかなと、プロジェクト中ずっと思っていました。出産をきっかけに、キャリアに影を落とすことがあってはもったいないですね。
星野さん:赤ちゃん連れてお母さんチームが来て、雰囲気が華やいでいいわね、なんて言っていたら、いざ仕事が始まったら完璧でした。周りにこういう人が欲しいと思いました。
宮﨑さん:ヒアリングで何回も通って下さり、こんなに深くチャイルドラインをわかろうとしてくださった方は初めてでした。スタッフもいい刺激を受け、改めて伝えていきたいという気持ちになりました。
司会:参加前の期待と、参加後の感想で、何か違ったことはありましたか?
西さん: 2度目の育休だったので、子育てじゃない何かをしたいと思っていました。実家も遠い、ベビーシッターを雇うような生活もできない。その時にママボノに出会いました。私のスキルでできることあるのか、すごい人ばっかりじゃないのかと不安の方が強かったです。産休前に仕事が大変になり、復職に向けて気持ちが後ろ向きになっていましたし、職場でリーダーとしてどうメンバーをまとめるかも悩んでいましたが、このメンバーと活動してみて、理想のチームを体で感じることができました。こういうチームを作っていきたい、職場でこれを実現させたいと、今は前向きな気持ちです。
照井さん:他の会社はどんな感じかな、NPO法人ってどういうところかな、と知りたくて、このプロジェクトに参加しました。実際参加して、ママボノのメンバーとはかなり濃密な時間を過ごしました。先輩ママには育児も仕事のやり方も教えてもらったり、チャイルドラインさんにはボランティアはどういうものか教えていただいたりもしました。せたがやチャイルドライン代表の星野さんには、世田谷のおばあちゃんの家と思ってくださいと言っていただきました。
長谷川さん:前回の復職後は全く余裕が無く追われて追われて仕事をしてきたので、その働き方を打破して、柔軟にいい働き方ができる復職にしたいと思っていました。狙い通り、ママボノチームにはいろんな人がいて自分のスキルを見直すことにもなりましたし、「お疲れ様」、「ありがとう」という言葉がどれほど大切かわかりました。また、誰かのために自分の力が活かせるというのは幸せな時間だというのも、終わってみての感想です。
星野さん:リーフレットは、予想もしなかったものができあがりました。その上、広報の秘訣まで教えていただきました。もっとすごい成果物は、こういう新しい家族のようなつながりができたこと。このご縁が何よりの成果だと思っています。
【前半】ママボノプロジェクト事例報告(2)
事例1:NPO法人GEWEL(マーケティング基礎調査)
NPO法人GEWEL 村松邦子さん(代表理事)
ママボノ参加者 青木祐利さん
司会:NPO法人GEWELはどのような活動をしていますか?
村松さん:多様性というのは本来誰にでもあります。それを認め合って活かしあって、相互支援しあって、一緒にいい社会にしていくのだ、という考えをGEWELは支援、普及しています。
司会:ママボノプロジェクトの支援内容を教えてください。
青木さん: GEWELのビジョンが見直されて約1年というこのタイミングで、今後の活動をどうするかを考えるためのマーケティング基礎調査をしました。限られた時間でのプロジェクトでしたので、目的を絞り、企業勤務者のダイバーシティに関する不満を分析しました。それを言語化し、どういう課題があって、それに対してGEWELさんが何をできるのかを提案しました。
対面のミーティングは、プロジェクト開始当初にランチミーティングを1度のみ。47名のワーキングマザーへのヒアリングは分担して実施し、あとは、オンラインミーティングでプロジェクトを進め、最後の1週間で提案を資料にまとめました。
プロジェクトで印象に残っているのは、ほとんどメンバーに会わずにプロジェクトを進めたことです。これを通して、リモートワーキングは可能だということを実感しました。みんなが大変だという状況をお互いに理解をしているので、大変な時にはお互いにサポートし合うという動きもスムーズでした。
司会:ヒアリングを淡々と進め、最後の1週間で勢いよく資料にまとめたという感じですね。
青木さん:まず、ヒアリングやフォーラム参加を通して、GEWELさんの強みをし、課題を導き出しました。ワーキングマザーへのヒアリングで出てきた言葉は、効率的に働けた、子育ての新しい視点を取りこめたなど、予想以上にポジティブなものがありました。うまくいっていない点は、時間の制約、周りの理解、夫の理解など。こういった声の中から、周囲の理解、巻き込み不足があると考えました。また、在宅などの制度はあっても、それに見合った評価制度がなく、マネジメントサイドへの研修もされていません。そこで、ワークショップ開催、ワーキングマザーの実態の漫画やコラム、企業の制約人材活用の成功事例を共有する場の設定、という3つの提案をしました。
司会:ママボノご参加前の期待と、実際やってみての違いはありましたか?
村松さん:改めて、日本の社会はもったいない、企業はもったいないことをしていると思いました。こんなスキル、想いもある人達がいるのに、ただ時間に制約があるというだけで働く機会、チャンスを狭めています。この方たちを活かしていない社会って何!?という怒りがフツフツと沸いてきました。
青木さん:育休を投資期間として活用したいという思いがありましたが、オリエンテーションのときは不安いっぱいで、私なんかがリーダーでいいのか、と不安な状態でスタートしました。ですが、リーダーシップというものはリーダーが強く持っていなければならないものだ、という概念が変わりました。また、リーダーだけではだめで、フォロワーがいてリーダーが存在すると感じました。リーダーシップは個々人が持つものでもなく、リーダーだけが持つものではない。それを体験できたことは、今後のキャリアにおいて大きな学びになりました。
司会:企業のダイバーシティ推進という視点から、ママボノを企業が取り入れるメリットについていかがでしょうか?
村松さん:このプロジェクトがいいと思ったのは、復職前に、この期間だからこそ異業種の方と一緒に、NPOなどと社会で視野を広げるというウォーミングアップになっているという点です。1つの選択肢としてぜひご検討いただけたらと思います。
【後半】パネルディスカッション「育休・離職のブランクをプラスに!」
桜井 陽 さん(日本経済新聞社 映像報道部)、藤澤 理恵 さん(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所 研究員)、村松 邦子 さん(NPO法人GEWEL 代表理事)、矢部いづみ さん(NTTデータシステム技術株式会社 人財開発担当)
司会:自己紹介をお願いします。
桜井さん:日経新聞でWebの動画ニュースを作っています。子育て専門の記者ではないですが、子供が4歳、妻も働いていて、皆さんのご家庭と同じような状況です。自分事としてママボノを取材しました。(ママボノウェブ動画はこちら)
藤澤さん:2013年度の第1期のママボノに参加し、プロジェクトマネージャーをしました。仕事では、企業内の研究所で、働き方や組織の在り方、経験が仕事にどう影響を与えるかを研究しています。
村松さん:2016年度ママボノ支援先として参加しました。企業で長年働き、その後独立をし、ソーシャルな貢献としてNPO、健全な組織づくりにおいて企業役員、スポーツではJリーグの理事をするなど、いくつかの仕事に関わっています。
矢部さん:企業で人材育成の仕事をしています。ママボノに参加し、リーダーを経験しました。仕事では、プロボノを社員に研修として受けさせる側の立場でしたが、実際やってみたいと思い参加しました。子どもは4歳と0歳です。
多様性から生み出される成果
司会:参加してみて、ご感想はいかがでしたか?
矢部さん:アンケート結果でもあったように、視野が広がる、異業種との交流ができると思いました。それ以外にも、リーダーの在り方を考え、リーダーとして自信を持つ機会になりました。理由としては、ママボノでは、フラットな関係の中で、最初はそれぞれのスキルもわからない中、人間関係を構築していかなければならないところを体験できたのが大きかったです。リーダーが引っ張っていかなければという思いがありましたが、メンバーがしっかりしていたので、みんなの調整を行う協調型リーダーという役割になりました。終わってみて、いいリーダーだったとメンバーに言ってもらえて、自信と達成感になりました。
藤澤さん:2013年にママボノに参加し、多様性が成果につながるという事を感じました。会社で知っている多様性とはまた違い、業種の違う人が集まると成果が高まります。ママボノは女性ばかりなので、普段の職場では控えめにしている女性も多く、会社の中でのミーティングのポジションと女性同士でのチームとはまた出方が変わるいう事も感じました。また、業績だけではない、NPOの成果の出し方も学びになりました。世の中にどれだけインパクトを出しているのか、どれだけ多くの人に参加してもらうのかなどの大切さを感じました。最初は、業績を目指す以外のNPOの価値が分からず、勉強して、経済的な側面だけではない社会的価値も分かってきました。自分が復職をした後に何を目指して仕事をするか考えた時、業績だけではなくもっと幅があってもいいのだと思いました。自分は何が得意で何が得意ではないかも分かったと思います。
司会:ママボノを経験してその後復職されたというご経験のある藤澤さん、復職において役立ったことはありましたか?
藤澤さん:ママボノが始まったときに、チームメンバーの皆さんに、どういう事をプロジェクトのゴールにしたいかを丁寧に聞いていきました。それがメンバーのモチベーションにつながったので、マインドシェアは大切だと実感というママボノでの経験から、会社に戻っても同じようにプロジェクトの成果について同僚に問いかけをしてみました。最初はぽかんとしていましたが、一人一人に聞いて行くと結構色々な意見が出て来て、みんなの中でも心に残るプロジェクトになったようです。
「頷きの回数が多い!」女性ならではのネットワーク力
司会:外の立場からママボノをご覧になって、ご感想はいかがでしたか?また、ママボノにはどのような価値があると感じましたか?
桜井さん:男性の私には、最初に会場に入った時、恐ろしいほどのアウェイ感がありました。記者で色々な現場に入っていますが、ここまでアウェイに感じた体験がなくて一瞬汗をかきました。感想は、率直に「面白いな」、でした。皆さん気づいていないと思いますが、ミーティングの中での頷きの回数が半端ではないですね。女性にとっては当たり前かもしれませんが、おじさんが多い会社だと会話してても頷かないわけです。また、リーダーシップの話も出ていましたが、協調型リーダーシップの芽が色々なところで見えていて、こういう物事の進め方があるんだな、と思いました。そういう場面を見た事がなかったので、取材対象としてだいぶのめり込んでママボノを撮りました。ママボノの価値はたくさんあると思いますが、まず、ネットワーク力ですね。ネットワークの張り方、作り方が、想像の何倍という速さで広がっていきます。ネットワークの早さと深さを羨ましくさえ感じました。
ママボノは、研修とは違う、行動変革までできるプロジェクト
村松さん:私の感想は、もっともっと女性1人1人を活かせる!ということです。それができているプログラムですし、私たちダイバーシティを推進する立場でいうと、皆さん1人1人が「多様性っていいな、多様な人達が集うといいものが生まれるんだ」という実体験ができるところが価値だと思います。リモートワークに関しても、なかなか難しいのではないかという思い込みがある中で、プロジェクトで実際に体験してそれが可能であることが実感でき、不安が取り除けたということはとても大きな経験だと思います。
司会:企業の中で人材育成を推進する役割としての感想はいかがですか?
矢部さん:人材育成をする側の立場で、育休復帰者には育休前のパフォーマンスを発揮して欲しい、という思いとしてありました。しかし、ママボノを通じて感じたのは、自分の会社では、育休を取る方も企業もその期間をマイナスとして捉えがちだったということ。ママボノをやってみて、実はマイナスではなくプラスになるということを感じました。研修を1日2日集中的にやったところでその効果は続きません。少し長い時間をかけてスキルを身につけること、行動変革まですることができるママボノのようなプログラムは唯一無二の経験になるのではないかと思います。OJTと、OFFJTの中間の経験ができることがママボノの価値だと思います。
女性の立ち位置、社会の動きを俯瞰して
司会:復職後もいきいきと働くために、働く女性やママ達に求められていることについて、どう感じていますか?
桜井さん:女性に求められていることが多過ぎると思います。どうぞ、自然体でいてくださいよ、と思います。働く女性に求められていることを記者の立場から思うのは、「突き放して見た方がいいのでは」ということです。働く女性についての記事って、新聞のどこの面に載るのかというと、政治面なんです。社会の変化を端的に、少し引いて眺めておく感覚も大事かなと思います。巻き込まれ過ぎないというのでしょうか、そういう気持ちも求められているように思います。
村松さん:このママボノ報告会のテーマが「育休・離職のブランク」と言っているように、復職後もキャリアップし育休中にも何かしておかなければ、という不安感をあおっている社会であることは残念に思います。一方で、両立への不安を解消するとか、活動を通じて自信を持って頂くという点では意味のあることだと思います。
職場でできないリーダー経験に挑戦する場
村松さん:最近、企業は女性の管理職を増やしたいが、女性は管理職になりたがらないという話をよく聞きます。管理職になるには、まずは自分が自立していて、次にチームの中でリーダーシップを発揮する段階があって、そして、成果をきちんと出して行く、というステップがあります。いきなり、管理職になれというのは無理な話です。ステップを踏めるようにすることが重要です。リーダーシップの研修をしたとしても、研修から学べるのが1割、経験から学べるのが7割だそうです。会社でリーダーの経験がなければ、NPOやママボノなどで経験してもらうことも大事ですし、そこで得たものは必ず企業でも役立ちます。また、最近イクボスというキーワードが、イクメンや働き方改革とワンセットでムーブメントになっています。管理職も、仕事だけではなく社会的なこともライフもちゃんとやっていこうよ、というのがその中身なのです。ワーキングマザーの皆さんは、これをすでに当たり前にやっておられます。仕事と社会的なことと自分、必ず相乗効果があるので自信をもって進んでいただけたらいいのかなと思います。
ソーシャルな社会への「越境」経験
司会:「ブランク」という言葉を使ったのは、育休はどうしても物理的に、場所、時間という点で断続的になるという意味からです。これを、「切れた」まま、元のように見えるよう無理矢理つなぎ直すのか、新たな何かを挟むことで新しい道にするのか、そんな視点で皆さんと考えたいと思い、今回のイベントを企画しました。
藤澤さん:離れることには意味があると思います。俯瞰して見る機会になりますので。働く女性が大変な状況であることは違いないですが、傷つく必要も全くなく、個人的につらくならないでほしいです。会社、経営はどうさらされているか知っていると、自分がどのような波にさらされているかわかります。離れることで境界を超え、境界の向こうから戻った時に何者として働くか、というのを私は研究しています。文法・文化の違う経験をすると、見えるものが非常にあります。育児休業は組織の一員でありながら、素の自分でいられること、育児と言う異世界のプロジェクトに参加しているということになります。そして皆さんは、さらにソーシャルな活動に越境しています。そこから戻り、もう一度どう生きていくかを考え直すのが復職だととらえています。同じ組織、同じ仕事に帰るとしても、職場再適用が必要だととらえています。
長い目で見てギブ&テイクを
司会:ブランクを経て活き活き働くにはどうすればいいと思いますか?
矢部さん:ママボノを経験するしないに関わらず、時間の制約などから肩身が狭くて小さくなり、チャレンジできないような気持になりがちです。ですが、どんどんチャレンジしないと成長もないし、周りもそういう目で見てしまいます。ぜひどんどん新しいことにチャレンジして吸収していただきたいです。会社で復職後の面談をすると、育休復帰者の方は、支えてもらうばっかりだという人が多いんです。今、このタイミングでは与えてもらうことが多いかもしれませんが、5年後、10年後、他の人たちに与えなければならないし、立場は一瞬だけでみるのではなく、長い目で見てギブ&テイクだと思います。小さくならずに、長い目のギブ&テイクを考えて仕事をしてほしいです。
桜井さん:取材していていろんな言葉を聞きましたが、結構「私なんか」という方が多かったですね。「私なんか」という気持ちと、何かに貢献したいという気持ちの狭間で、みんなグラグラしてるんだなと思いました。いや、皆さん、できますよ!育休明けて組織に復帰したというだけで、実はその組織のダイバーシティに充分貢献して、肩身狭くなる必要なんてないと思ってほしいです。例えば、子育てだけではなく、介護や配偶者の病気など、生きていればいろんなことがあります。いろんなことをかみ殺して職場に来ている人もいる。ほんとは休みたい、もっと多様性のある働き方したい。そういう意味では、育休明けって、わかりやすいラベリング。名札を付けていると考えていただいて、堂々と柔らかく働いていただければと思います。
働き方改革は、自分らしい働き方を見つけるチャンス
松村さん:時代は、女性活躍から働き方改革へ移っています。これは、チャンスです。働き方改革が始まれば、「私たちを見てください」と自信をもって示していってほしいですね。サッカーの例をとると、サッカーで先発点とらなくても、最後の10分で点を入れればいいんです。自分が健康であること、こころも体も満たされていることも大事です。自分の声を聞いて、自分が幸せでいることが周りを幸せにするんだと、いきいきと働いていただきたいと思います。
藤澤さん:働き方改革は、次が来ると思っています。短く働く、工夫するなどしながら、仕事はプロジェクト化していき、つながる力がものすごく大事になってくると考えています。経験や弱みは、つながる力になります。共感できると、社会を良くしようとし、つながる能力となっていきます。働き方改革の次の時代がくれば、このような経験が役立ち、先頭に立つ日が来ると思っています。これから復職をする女性は、今アイデンティティを作り直す時期なので、苦しい時ではありますが、自分の声を聞いてください。今はできなくてもいつかこんなことしたい、と口にしたり気持ちを表すだけでも違います。ロイヤリティを失っていないことを伝えるだけでも周りの見方は変わります。応援したいと思ってくださる方を集めて、みなさんの力にしていただきたいです。
司会:4名のみなさま、とてもいいお話聞かせていただき、ありがとうございました。