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【メンタリング支援先】ドゥーラシップジャパン

【メンタリング支援先】ドゥーラシップジャパン

【支援先団体】一般社団法人ドゥーラシップジャパン
【団体の声】代表理事 宇津澤紀子さん
【支援内容】 NPOメンタリングプログラム

団体概要とプロジェクト参加のきかっけ

お産の身体的・心理的なサポートをする“出産ドゥーラ”を日本に広める活動

ドゥーラとは、産前から産後を通して身体的・心理的なお産のサポートをする専門家のことです。​具体的には、悩みや相談を聞くなど気持ちに寄り添ったり、陣痛のあいだ背中をさすったり、身の回りのサポートや、また上のお子さんがいる場合はそのケアも行います。「産んでよかった、安心して出産できた」と感じていただくことをゴールにしています。出産に満足できると、それがその後の子育てや自分自身のエンパワーメントにもつながるというデータもあります。
ドゥーラシップジャパンは、妊娠中、出産、そして産後直後の継続的な身体的、精神的サポートを提供する出産ドゥーラを日本に広めることを目的に活動している団体です。

混沌とした状態からの課題整理を目的に参加

ドゥーラシップジャパンの代表である宇津澤さんがメンタリングに参加したきっかけは、活動に関するもやもやだったそうです。
当時の状況を次のように話してくださいました。
「規模が小さい団体のため風通しは良い方だと思いますが、メンバー全員の思いが一致しているのか分からず、少し悩んでいる時期だったんです。運営面でも、意見が対立しているというわけではありませんが、メンバー間で少しすれ違いを感じることがありました。そういったことに対して、誰に相談すべきかよくわからず、何を話すべきか整理できていない状態でした。まずは課題を整理しないと、誰に、何を頼めばいいのかも見えない混沌とした状態でした。」

そんな時に、NPOメンタリングプログラムを知り、NPOを支援したいという出産経験もある方がメンターとなって相談に乗ってくださるということで、ぜひ話を聴いてほしいと思い、申込をしてくださったとのこと。
NPOメンタリングプログラムでどのような経験をされたか、お話いただきました。

NPOメンタリングプログラムの様子はこちら
https://www.servicegrant.or.jp/projectslist/mentor_doulashipjapan/

プロジェクトの様子とその後

メンターの方々の伴走は、まるで出産に付き添うドゥーラのよう

メンターの対応は「素晴らしい」の一言でした。しかも、2人も担当してくださって、本当に贅沢だと思いました。私たちドゥーラは出産する方に寄り添う役割を担っていますが、メンターのお二人は、どうして良いか分からない状況の私たちに寄り添い、励まし続けてくださいました。「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と精神面のサポートから具体的なアドバイスまで素晴らしい伴走をしていただきました。まさに、ドゥーラの役割そのものでした。

メンタリングでいただいたアドバイスをもとに、チーム内のコミュニケーションをさまざまに改善することができました。毎回メンターの方と話すたびに、「こんなツールがありますよ」など、具体的な提案をいただきました。チーム内で自己分析を行ったり、提案いただいたツールを取り入れてみたりしました。

メンタリングが終了した現在も試行錯誤している部分はありますが、「こういう時はこのようにコミュニケーションすればいいのかな」とか、「これについてはこう対応してみようかな」といった対応策を得ることができました。メンタリング前に感じていた課題が100%解消したかどうかはわかりませんが、解消に向けて自信を持てるようになりました。

あとは、メンタリングが終わる際に、今後の活動に役立つアドバイスなど、素晴らしいプレゼントをいただきました。その中にドゥーラシップジャパンが応募すべき助成金のリストもあり、早速それに応募して助成金を得ることができました。そのように具体的なアクションにつながったのは、本当にありがたかったです。

第三者との定期的な場がポジティブな追い風に

どんな職種や業界、どんな人にも、メンターがいることは本当に心強いことだと思います。いてくださるだけでもとてもありがたいですし、わからないことはいつでも聞いてくださいねとすぐに対応してくださるのがとても大きかったです。

団体の中の仲間とは別に、第三者的な立場で、ノンジャッジメンタルに(評価せずありのままを受け入れて)話を聞いてくださるメンターの存在は、すごく心強かったです。そのおかげで、ちょっと言いにくかったことも言えるようになったり、自信を持って話せるようになったりしました。そういった精神面での変化は非常に大きかったです。

短い期間だったからこそかもしれませんが、とにかくゴールを設定して、「この3ヶ月で何かを達成しよう」という期間限定のものだったので、精神面ではすごく大きな影響がありました。定期的にミーティングをしていただいたことで、「また会える、また話せる」と思うとすごく楽しみでしたし、その定期的なミーティングがあるからこそ、「その日までにやらなきゃ」と自分を追い立てる良い刺激にもなりました。すごくポジティブな追い風をいただいたという感じです。

多くのNPOが参加できるプログラムとして、もっと発展してほしい

より多くのNPOの方が、希望すれば参加できるように「NPOメンタリングプログラム」が発展すればいいと思います。メンターの方にとっても、きっと多くのものを得る機会になり、本当にウィンウィンの取り組みだと思います。メンターのおふたりには「力になれて良かった」と言っていただきました。おそらく、ご自分がアドバイスした団体が成功する、あるいは大きくなるのを見ることは、子どもを育てるような感じで嬉しいのではないかと思います。このようなプログラムを考えてくださり、本当に感謝しています。

ぜひもっと多くの方々に活用してほしいと思います。またお願いするのは申し訳ないなと思ってしまいますが、私たちも常に課題を抱えているので、可能ならまたお力をお借りできたらうれしいです。

(2025年2月取材)