ママボノ参加者に対するインパクト評価2025年度
ママボノ参加後75.6%が「自分らしいキャリアに自信」。復職後の変化も
育休中・離職中等のママによりプロボノプログラム「ママボノ」の参加者を対象としたインパクト評価レポート(2025年度版)を公開しました。
レポートでは、ママボノに参加した女性たちの参加前後の変化と、復職後の行動変容を追った中期的な効果を体系的に可視化。さらに一般調査群との比較により、「夫の毎日30分の家事分担」という、小さく見えて大きな差が、ママボノ経験者の仕事・プライベートでの新たな挑戦や社会参加を支えている状況が明らかになりました。
注目データ:1日「30分」の家事分担が、ママのチャレンジを支える
今回の調査で注目すべき発見のひとつが、ママボノ経験者の家庭では、パートナー(夫)の家事関連時間が比較群(育休復職者一般、309名)より1日あたり平均約30分長いという事実です。

たった30分の差。しかし、その先に生まれた変化は小さくありません。ママボノ経験者と比較群の過去1年間の行動を比べると、仕事での新チャレンジ+35%、プライベートでの挑戦+39%、社会とのつながり拡大+44%という顕著な差が現れています。「ママボノで取り戻した自信」と、パートナーとの話し合い・協働で生まれた「30分の余白」が、仕事・プライベート・社会での新たなチャレンジや広がりにつながっていることが分かります。
主な調査結果(Key Findings)
① 参加することで、自信が戻ってくる
参加後アンケート(短期アウトカム)で「自分らしいキャリアを歩む自信がある(6点以上)」と回答した参加者の割合は、参加前の51.1%からプログラム終了後には75.6%まで上昇しました。

また、90%以上の参加者が「視野の広がり・学びの獲得」を実感し、87.8%が「スキルの再認識」を感じています。プログラム終了直後の短期的な変化は以下の通りです。

② 復職への不安は全員に共通——でも、ママボノ経験が「やってみよう」に変える
育休前・離職中ママ向けのプログラムにおいて、参加前に復職を「不安」と感じていた参加者(10段階評価で5点以下)は56.3%に上り、キャリア志向の参加者でも例外ではありませんでした。加えて、プログラム終了後、各項目で非常に前向きな変化が起きた層においても「不安」の度合いは大きくは減りませんでした。この背景にはプログラム終了時は復職が目前に迫るタイミングという時期的要素が影響していると考えられます。ただし、特に不安の強かった層(1〜3点)では、参加後に「復職への不安」が2.7点→4.0点、「自分らしいキャリアを歩む自信」が4.5点→6.2点へと改善しており、ママボノが心理的転換点として機能していることが確認されました。
不安がなくなるわけではない——でも「不安があっても、一歩踏み出せる」状態に変わっていく。それがママボノのつくる変化です。
③ 復職後の行動変容:仕事での新チャレンジをした割合81.3%

- 仕事での新チャレンジ(実績):ママボノ81.3% vs 比較群46.0%(+35.3%)
- 仕事での新チャレンジ意欲:+57.7%
- プライベートでの新チャレンジ(実績):+38.9%
- プライベートでの挑戦意欲:+53.5%
- 社会・人とのつながりが広がった:+44.4%
- 社会とのつながりを広げたい意欲:+48.0%
④ パートナーの「30分の家事分担」が変化を支える
社会への提言
- ママボノのような、自信・視野・つながりを回復するエンパワメントプログラムの継続と拡充
- マミートラック(復職後に補助的業務に固定化される現象)を生む企業・組織文化の変革
- パートナーを巻き込んだ家庭内の役割分担の見直しを促す施策の推進

