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活動レポート

インタビュー|遠隔地からのママボノ参加者座談会

2021年04月13日

2020年度のママボノは、新型コロナウイルス感染予防のため、オンラインを中心に実施をしました。そして、ほぼ対面で集合ができないという状況により、遠隔地(東京・大阪近郊以外の日本国内や、海外在住)の方にもご参加をいただける機会となりました。そこで、プロジェクト実施後、初の、遠隔地からのママボノ参加者となった皆さんに、参加に関する声をお聞きする座談会をオンラインで実施しました。

また、座談会に参加ができなかった方にもアンケートにて参加経験についてお伺いしました。

座談会ご参加者:

志賀さん アブダビ在住(支援先団体:荒川クリーンエイド・フォーラム 支援内容:オンライン研修改善)
金谷さん 愛知県在住(支援先団体:ふれあいっこ三ツ沢 支援内容:ウェブサイトリニューアル)
Tさん シンガポール在住(支援先団体:桜上水4丁目町会 支援内容:業務改善マニュアル)
筧中さん バンコク在住(支援先団体:桜上水4丁目町会 支援内容:業務改善マニュアル)
難波さん ママボノ参加中はダラス在住、その後帰国し愛知県在住(支援先団体:しばさき彩ステーション 支援内容:営業資料作成)

-どのような動機でママボノに参加をしましたか?また、参加して、いかがでしたか?

志賀さん:夫の海外転勤に帯同しています。アブダビに来てから、アイデンティティクライシスに陥り、焦燥感を感じ、何かしたいと思っていたところ、数年前に友達が参加をしていたママボノを知り、参加しました。
プロボノはもちろん、ボランティアも初めてでした。参加をしてみて、こんなに質が高いことをすることに驚きました。ビジネス経験の高いメンバーもいて、参加してよかったと思います。

金谷さん:夫の仕事の関係で名古屋に住んでいますが、実家は横浜で、昨年度、出産前に横浜のママボノ説明会に
参加をしました。その際は、名古屋からでは参加が難しいと諦め、応募はしませんでした。しかし、今年はオンラインでの参加が可能と耳にし、思い切って参加する事を決めました。今回横浜市の団体支援は、いわば遠方からの“地元”支援でした。チャレンジしてみてよかったと思っています。
 

Tさん:仕事を辞めて海外赴任に帯同して、2年ちょっとになりました。駐在妻対象の「世界中どこにいても自分を活かせる、チャレンジできる!」(イベント紹介ページ)というイベントに参加をして、ママボノを知りました。
仕事の進め方、言葉の使い方、コミュニケーションなど、チームにメンバーからたくさん学べました。

筧中さん:休職中という形で夫の海外赴任に帯同しています。会社に勤めていたときの肩書がなくなって、自分って?強みは?と考えていたときにママボノを知りました。仕事上の自分の強みや、チームの中で何ができるかを改めて知りたいと思ったのがママボノに参加をした動機です。
実際参加をしてみて、思ったよりハードでした。本業であればこれまでの経験から見通しがある程度つけられるのですが、ママボノは仕事とは違って、初めてのメンバーと自由に考えながら進めるので、楽しさもありながら、ハードだなと思いながらやっていました。その分充実感、やり切ったという感じもあります。

難波さん:来春出産予定です。夫の駐在帯同中、最初はアイデンティティクライシスも体験しながら、ボランティアをしたり、少し就業したりして過ごしました。オンラインでコミュニケーションが取れると体感した1年だったのと、帰国前に労働許可書が切れて時間があったこともあり、ママボノも挑戦しました。思ったより短かった印象です。プロジェクトは、支援先が求めることを作るので、チームの思惑とは違った部分もあり、そこが仕事とは違って難しかったですね。参加者皆さんの仕事の経験が様々で、いい刺激になりました。

参加前に不安はありましたか?

志賀さん:不安は特になかったです。強いて言うなら、オンライン参加の前例がなかったので、どう進めるのかわからないというのはありました。オンライン参加については、チームのメンバーがとても協力してくれました。時差が5時間ありましたが、それについても配慮してくれました。始まる前も進行中も不安はなく、スムーズでした。疎外感も無かったです。

金谷さん:若干不安はありました。今までママボノはオフラインだったと聞いていて、現地に集まる様子もウェブや資料で見ていたので、感覚的にイメージが持てていなかったです。コロナ禍ということもあり、支援先によっては現地に行けない中、アウトプットがどれくらいできるかという不安もありました。結果的には、支援先が実家の近くだったので、訪問することができましたが、逆に、メンバーによっては近くてもタイミングなどの理由で行けなかった人もいました。現地に行けないことがマイナスになったことはありませんでしたが、現地に行った人は、現地の人との血の通ったコミュニケーションが取れていたように思います。全員が行かなくてもいいと思いますが、チームの中で誰かが行けるといいですね。

Tさん:不安はなかったです。時差が1時間でしたので、時差を感じずに作業ができました。今、オンラインで日本の会社と仕事をしていて、一度も会ったことが無い人と仕事をして特別問題なかったというのもあります。子どもたちの授業も幼稚園の課題なども、こちらではロックダウン中はオンラインでした。オンラインに慣れてきた上でのママボノでした。

難波さん:アメリカとの時差は14-15時間なので、朝や夜なら対応できると思っていました。また、オンラインに慣れた中での参加でしたので、不安はなかったです。逆に、日本の参加者は、海外参加者を想定していなかったのかもしれないと思います。大丈夫とは言ってくれていましたが、気にはなりました。今年はコロナで現地訪問も2人程度でしたが、現地へ行く前提だともっと気を遣ったかもしれないです。

筧中さん:不安は特にありませんでした。不安な気持ちよりも、わくわく感の方が大きかったです。遠隔地からの参加でしたが、チーム全員がオンライン参加だったので、オンラインだからという不安もありませんでした。

遠隔地からの参加で、疎外感を感じたことはありましたか?

全員:なかったです。

遠隔地からの参加で悩んでいる方に向けて、アドバイスをいただけますか?

志賀さん:自分が悩まなかったのでアドバイスするのが難しいです…。「大丈夫ですよ」しかないですね(笑)。実際やってみた経験として、「問題なくできました」という結果をお伝えしたいです。それが安心材料になれば嬉しいです。

筧中さん:遠隔地、海外の場合は場所によっては時差が気になる方もいるかと思います。ですが、どのチームも時差を問題にするのではなく、逆にうまく利用しながら作業を進めている印象を受けました。現地に行けない人がチームに多いと困ると思うので、海外駐在者の参加チームをばらけさせてもらえたものよかったです。周りの駐在妻の皆さんも興味を持っています。駐在妻の方の中には、キャリアが中断されたことを悩んでいたり、自分のスキルをどこかに活かしたいという方もいるかと思います。ママボノに参加することで、“駐在妻”という肩書きではない、“自分”を取り戻すきっかけを作ることができると思います。

金谷さん:大丈夫だし、安心していいよ、と伝えたいです。海外にいる方はオンラインに⻑けた方が多いと思いますので、距離感は問題無いように感じます。逆に、支援団体に近くてもオンラインが苦手な方は最初は戸惑う部分もあるかもしれませんが、オンラインでの作業が得意なメンバーにヘルプを求めたり、サービスグランドにある情報を参考に進めていけば大丈夫かと思います。

難波さん:アジアだとそこまで時差がなく、アメリカは14-15時間。日本の夜は自分には朝なので、ミーティング終了後に自分が資料を整理するなど、時差を活用できた部分もありました。

以上、朗らかな雰囲気の座談会での皆さんのコメントでした。
また、座談会に参加ができなかった方にもアンケートで参加経験についてお伺いしましたので、ご紹介します。

 

遠隔地からのママボノ参加者の声(参加者9名)

1.遠方からの参加について、参加前に不安はありましたか?

  • オンラインでのやり取りには慣れていたし、元々キックオフミーティングや報告会は全てオンラインだと聞いていたので、特に遠方参加に困るイメージがなく、不安もなかったです。
  •  ママボノ自体は以前から興味がありましたが、対面で進めていくものだと認識していたのでコロナ渦でオンラインになったとはいえ、オフラインの活動が必要なのではないかということと地方からで参加者のみんなと交流を深められるのかという点が気になってました

2.遠方から参加をし、いかがでしたか?

3.遠隔地からの参加について疎外感を感じることはありましたか?

4.遠方からの参加について、ご感想等お書きください。

  • 特に遠方であることに不安も不満もなかった。
  • 今年はある意味コロナのおかげで首都圏メンバーもなかなか会えない状態だったので疎外感は無かったです。
  • NPOの方々と直接お会い出来ず、現場の様子が見られないもどかしさはありました。
  • チームミーティングもzoomでそれぞれの都合の良い時間に開催できた。特に夜開催が多かったのでオンラインならではの時間帯に落ち着いて実施できてよかった。
  • 疎外感はあまり感じなかった。チームの中で住所が近い方同士の話になることがたまにあったが、実際に対面の場合でもあることなので、そこまで気にならなかった。

5.今後、遠隔地からの参加を検討している人へのメッセージをお願いします。

  • オンラインを通じて、地方の垣根はなくなり、世界がぐっと広がります!
  • 遠隔地からの参加ということで首都圏の参加者に気後れする方もいらっしゃるかもしれません。でも、一緒のチームで2ヶ月共に過ごすことで自分の強みに気づくことが出来ますよ。そしてその経験はこのようなプロジェクトに参加することでしか得られないものだと思います。地方だとなかなか挑戦する機会が得られないのも事実です。ぜひかけがえのない2ヶ月にトライしてみて頂きたいです!
  • オンライン環境はみんな同じなので遠隔地でも住んでいる地域には関係なく参加できると思います。今までは現地開催であれば参加できない地域でも今なら気にせず参加できるので遠隔地の方にとっては逆にチャンスだと思います。
  • ぜひ遠隔地だからとしり込みをせず、一歩を踏み出してください!私は名古屋在住ですが、オンライン開催を知って 勇気を出して参加させてもらいました。
  • オンラインミーティングでは最初こそ緊張しましたが メンバーとたくさんたくさん話をするにつれ とてもいい関係を築くことができました。
  • いつもの自分のコミュニティーでは、出会うことのない人、知ることのなかなかない地域、問題を知ることによって自分を見つめるきっかけになりました。
  • 遠隔地だからこそ自分の住んでいる地域の良さやオンラインだから話せる話もたくさんありました。
  • 自分の世界を広げるとてもいいきっかけになると思います。少し勇気をだして参加してみてください!!