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活動レポート

ママボノ10th Anniv. ー経験者トーク

2022年11月28日

ママボノ 10th Anniversary 記念イベント実施報告

子育て中ならではの目線や経験を活かしたプロボノとして、そして育休・離職から復職へ向けたウォーミングアップの場として2013年度にスタートしたママボノ。これまでに、600名以上のママたちが参加し、100件のプロジェクトを実施しました。そして2022年、ママボノは10周年を迎え、これを記念したイベントを、2022年8月29日オンラインで実施しました。

<イベント内容>

基調トークセッション/吉岡マコさん

NPO法人シングルマザーズシスターフッド代表理事の吉岡マコさんをお迎えし、子育てもしながら長年マドレボニータで社会課題解決にチャレンジしてきたこと、また新たな挑戦となるNPO法人シングルマザーズシスターフッドの立ち上げへとつながった背景や想いについてお話しいただきました。

基調トークセッションのレポートはこちら

経験者トークセッション/ママボノ参加者

仕事から離れている時期にママボノに参加し、その後仕事で活躍をしたり、新たな活躍フィールドを見つけたママボノ経験者からも、ママボノがどのような経験だったのか、その後「自分らしく」展開していったキャリアについてお話しいただきました。

※本ページにてレポートを掲載


 

ママボノ経験者トークセッション

登壇者紹介

矢部いづみさん

NTTデータグループの会社の人事・総務にて、会社の研修としてプロボノを導入。自身も実際に経験したいと思い、第2子の育休中の2016年にママボノに参加。復職後に子育てとの両立も行いつつ昇進し、同社の人事・総務にて労務管理やダイバーシティの推進を担当。プライベートでは、サービスグラントの協働研究プロジェクト「ソーシャルアクションタンク」やママボノNEXT検討チームに参加。

山崎 尚子さん

大学卒業後、長野、東京にて中学校の教員として勤務。2019年にママボノに参加。その後、育休中に、一般社団法人日本親子コーチング協会認定コーチ、ピットインカードインストラクターや公認心理師として200人のママにセッションを実施。夫のUターンでの移住をきっかけに中学教員を退職、起業し、スクールカウンセラーやメンタルコーチとして活動中。

ようこ@自分軸手帳部さん

IT系企業にてマーケティングやプロモーションを担当。2018年の第二子育休中にママボノに参加。復職後、仕事をしながらオンラインコミュニティに集まった有志メンバーと「自分軸手帳」を開発。また、ユーザーコミュニティ「自分軸手帳部」も運営。


―ママボノでのご経験のご紹介を兼ねて、自己紹介をお願いします。

矢部さん:第二子の育休中だった2016年にママボノに参加、2017年に復職しました。現在は、ダイバーシティ推進や、労務管理の業務を行っています。ママボノでは、働く女性をサポートする「働く女性の支援センター」を支援しました。団体のワークショップを全国に広める活動や、そのワークショップの進行役を募集したいというニーズがあり、課題の整理や、提案活動を行いました。

ようこさん:第二子の育休中だった2018年にママボノに参加し、グローバルリーダーの支援活動を行う「アースカンパニー」さんという団体を支援しました。支援内容は、アース・カンパニーさんが、未来を変える“インパクトヒーロー”という方々を支援する中で、バリにある国際助産院を支援することとなり、そのためのマーケティング基礎調査を行いました。私個人の仕事としては、2019年に復職、外資系ソフトウェア会社でフィールドマーケティングを担当し、復職後チームリーダー職に着任しました。その他、2018年のママボノ参加で自分の世界が広がり、ライフワークとして、手帳作りを始め、手帳を続けるためのコミュニティを運営しています。

山崎さん:2019年に、ママボノに参加し、「日本障害者女子ソフトボール協会」を支援しました。ご家族の支援と、当事者ご本人の活動を広めるためのウェブサイトを作成して欲しいというニーズのもと、チームメンバーと、ウェブサイトの構成についての提案を行いました。協会がよりメジャーになるように、様々な企業様から、ご支援を頂けるようなサイトにもなるよう、提案しました。
私はママボノには第三子の育休中に参加しました。当時は教員として16年働いていたのですが、その後退職し、起業しました。現在は、スクールカウンセラーも行いながら、起業した仕事も行っています。起業については、ママボノでリーダーをさせて頂いたのですが、その際得た経験を、個人事業の方で生かすことができています。

―矢部さんのママボノ後について、お話を聞かせてください。

矢部さん:第一子の時は時短で復職をしたのですが、第二子の育休中に「時間は有限なので、やりたいことがあれば、そのための時間は自分で作っていくものなのではないか」ということをママボノのチームの仲間から教わり、フルタイムで復職しました。それまでは、どちらかというと仕事でも受け身の部分があったのですが、自分からどんどん積極的にやりたいことをやっていくような姿勢に、なんとなく変わっていったような気がします。それを上司も見て下さっていたのか、復職してから2年後に昇進しました。ママボノでもプロジェクトリーダーをさせていただき、あまり違和感なく現在のポジションにつけたかなと思っています。

それまで、仕事上でもあまりリーダーの経験がなく、人に任せることがとても苦手でした。ママボノでは、メンバーのそれまでのキャリアの積み方や、ママボノに参加した想いなども分からず、そんな中でメンバーに分担を振るのは難しく、迷った部分がたくさんありました。ですが「もういいや!」と開き直って、皆に分担を振り、私はマネジメント寄りの活動を行ったところ、とても上手にプロジェクトを進めることができたのです。そこで、「こうやって人に仕事を任せていくのだな」、「信頼して任せることで、自分が思っていた以上のアウトプットが得られることがある」といった、よい経験をさせていただきました。その後、部下を持つことになっても、比較的スムーズに仕事を任せられるようになったのではと思っています。

―ようこさんの、パラレルキャリアについてお聞かせください。

ようこさん:ママボノに2018年に参加して、自分が知っていた世界が狭かったのだなと気づかされました。それまでは、会社、家庭、学生時代の友人といった世界だけで生きてきたのが、社会課題を解決するNPO団体との出会いも衝撃的でしたし、異業種のママたちと初対面で出会ってすぐに短期のプロジェクトを組むことも新鮮でした。その中で、良くも悪くも、自分の中では当たり前だったことが当たり前ではないなど、目から鱗が落ちるさまざまな体験がありました。私はもともと手帳がとても好きなのですが、ママボノの後でもオンラインでの数々の出会いもあり、2019年くらいから、オンラインで「手帳部」というものを始めました。そして、2021年からは、自主製作の形で「自分軸手帳」を作り始め、初年度は1,000部、2年目は3,000作成し、今年で3年目になります。手帳を通じて、人生がよりよく変わっていく、自分のことが分かって、自分の未来がより良くなっていく、そのような活動をみんなで一緒にやろうよ、という活動がとても楽しく、それをライフワークとして始めました。昨年、法人化しました。起業というほどではないのですが、手帳作りと、そのコミュニティの運営を行っています。
ママボノの経験が生かされていることは、大きく2つあります。まず、職場の雰囲気を大切にすることです。ママボノで支援先団体のオフィスを訪問したときに、そこにいらっしゃった皆さんが、とても楽しそうだったんです。私が本業で働いている会社もとても良い会社で社員の仲もよいのですが、同じ志に向かって同じ想いで集っている人たちというのは、こんなにも楽しそうなんだということに大変衝撃を受け、このように働く世界があるのだなと思ったんです。2つ目は、オンライン含め初対面の方とプロジェクトを組むという活動をしたことがとても大きかったです。私は自分軸手帳を作ることになってから、自分軸手帳を一緒に使って、一緒によりよい人生について語り合う手帳仲間ができました。また手帳作成も完全オンラインで、プロジェクトマネジメントから制作、デザイン、印刷そしてプロモーションまですべて行っており、これらの活動を比較的すんなり行えたのは、ママボノの活動経験があったからだと思います。

―山崎さんがママボノで得たことや、活動が生きていることについて教えてください。

山崎さん:私は教員を退職した後、カウンセラーになろうと思い、国家資格である公認心理師の勉強をしました。ママボノでは決まっている期日までに成果物を出さねばならず、その時の時間の使い方や、目指すゴールに向かっていくための選択肢を常に考える、という状況を体験し学べたことは、資格の勉強にも生かせたと思います。子供を3人育てていて時間もあまりなく、自分のための時間は夜や早朝しかありませんでした。夜など寝落ちしてしまって時間が潰れてしまうようなこともありましたが、それでも、試験問題に向かって「ここはやるぞ!」という箇所を、「今勉強しないと後がないぞ!」と、一球入魂かのように勉強していたのは、ママボノ参加時に、メンバーの皆さんと活動していた様子と、とても似ていたなと思います。
もう1つ、私は退職と同時に移住の準備を始め、退職から1年後に家族で富山に移住しているのですが、移住に至るまでに、ママボノでリーダーを行った経験がとても生きたと思っています。ママボノでチームのリーダーを担当していた時も、異なるバックグラウンドを持ったメンバーでチームを組んでいて、みんなが同じ熱量ではないし参加時間が多少短いメンバーも勿論いらっしゃいました。ですが、結果に向かって、その人のペースで歩いて行けたらいいなという気づきがありました。富山への移住については、3人の息子それぞれの移住に対する想いが全て異なっていて、子供も私もパートナーも、全員が富山への移住に対する熱意が異なっているという状況でした。でもだんだんまとまってきて、最終的に移住という未来にたどり着くから、それまでは各自のペースで進んでゆけばいいなと思えて、話を聞いたりフォローをしたり後押しすることができたのは、ママボノでの経験ととても似ていると感じられ、現在まで心強くやってこれています。

―お子さんがいらっしゃる中で、仕事も育児も自分がやりたいことも大切にするコツなどありましたら教えてください。

矢部さん:ママボノ参加時に一番衝撃的だったのは、皆さんやりたいことをすごくされていて、諦めていないということでした。私は、家庭や仕事ととは異なる、自分の人生の第3の軸が欲しくてママボノに参加したのですが、参加者の皆さんそれぞれに軸を持っていて、したいことをしていました。そこで感じたのは、時間はあるものではなく、自分で作るものだなということです。やりたいことがあるのであれば、どうやったらそのための時間を捻出できるのかということを、皆さん工夫して考えていました。例えば、ご飯の作り置きだったり、お子さんが寝ている時間に英会話の勉強をしたりなど、皆さんご自身のやりたいことをあきらめないために時間を作っているということを、大変勉強させていただきました。どうやったら時間が生まれるのかということを、考えながら行っていくことで、様々なことを並行してできたり、やりたいことをあきらめずに行えたりしているのかなと思います。

ようこさん:本当に同感です。ママボノで出会った方は、皆さん本当に魅力的で素敵でした。私は第一子の育休復帰後は、子育てと仕事の両立がゴールで、その世界で閉じていました。探している情報も、自分ができることも、その世界のゴールの中にしかなかったのですが、ママボノに参加することで、やりたいことをあきらめないということや、そもそも、自分のやりたいこと持つたくさんの人に出会う中で、当たり前のゴール設定が変わりました。両立はベースとしてあり、その先に、時間を作るとか、自分の好きなことを見つけて行う、自分の人生を自分で作る、ライフデザインをすることが当たり前、という方々にたくさん出会いました。その中で、自分の視点が変わり、「世界って広かったんだな」と知ることができました。そのような経験を繰り返しながら、自分らしさを少しずつ探していった、というようなところがあります。1人に出会うとまた1人、そしてさらに1人と、次々面白い方に出会えて、世界が広がりました。

山崎さん:好きなことを見つけてそれをやり始めると、どんどんタスクが増え、手一杯になりがちな方が多いと思うのですが、私は、自分の気持ちに正直に、本音を本当に大事にするだけでいい、と思っています。言い換えると、やりたくないことはやらず、他の人に任せる、手放す。そうしないと、人にはキャパシティがあるので、手一杯になってしまいます。基調講演で吉岡マコさんもおっしゃられていましたが、自分が任されていたり、楽しいと思えることをするために、やりたくないことはやらないと決める、ということを大切にしています。

―魅力的な3名の方にお話しいただきました。ママボノに参加頂いた皆さんから、ママボノから本当に色々な学びを得て、その後の活躍にも繋げて下さっているということを良く耳にするので、事務局としても、とても嬉しいと思っています。本日はお話しいただき、ありがとうございました。

10th Anniversary記念イベント 基調トーク(吉岡マコさん)のレポートはこちら ▷

この記事は、ママボノ経験者の石川奈穂子さんに作成いただきました。